去就が注目を集める国民的スターに、国のトップが“残留要請”を行なった。スペイン紙『Marca』が6月10日付けで伝えている。

 現在、フランス代表の一員として、アントワーヌ・グリエーズマン(バルセロナ)やカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)らと共に、11日に開幕を控えるEUROに向けトレーニングに励んでいるキリアン・エムバぺ(パリ・サンジェルマン)。しかし、一方では移籍話も絶えず取り沙汰されており、将来に関する噂が止むことはない。

 そんな状況下で、22歳の若きエースに対し、自身の見解を示したのがエマニュエル・マクロン大統領だ。レ・ブルーのキャンプ地であるクレールフォンテーヌで母国メディアのインタビューに応じると、以下のように率直な思いを明かしている。

「パリSGは、彼を成長させることができた素晴らしいクラブであり、彼がパリSGに留まることが重要だと思う。クラブのためにも、リーグのためにもね。ただ、このことで誰かにプレッシャーをかけるつもりはない。これらは非常にパーソナルな選択であり、私はそれを尊重する」
 
 エムバぺは今季、リーグ戦で31試合・27ゴールをマーク。3年連続となるリーグ得点王に輝いたなかで、マクロン大統領はずば抜けた“嗅覚”に絶大なる賛辞を寄せている。

「彼がピッチに立っているのを見ると、他の人には見えないものを察知していることが分かる。彼には信じられないほどの直観力があるんだ」

 また、およそ6年ぶりに代表復帰を果たしたベンゼマにも言及。国家レベルでメリットをもたらすと、その影響力の大きさを訴えている。

「彼も色々な意味で我々を代表している。ひとつは、優れたサッカー選手であり、チャンピオンであること。そして多くの移民出身の子供たちにとって、成功のモデルであることだ。彼は円熟味を増しており、再会できてとても嬉しかったよ。監督は、チームのために良い選択をしたと思うが、それは同時に、我が国を象徴する選択でもある」

 大統領に「何百万人ものフランス人の憧れの的となっている若者だ」と言わしめたエムバぺは、フランスを5大会ぶり3度目の戴冠へ導くことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】現地番記者が選ぶ「過去20年のパリSG・レジェンドTOP10」を厳選ショットで振り返り!