「この2試合は負けていますけど、よく攻めてくれている」

 SC相模原の指揮官に途中就任したのは6月1日。同9日の天皇杯2回戦はギラヴァンツ北九州に1-0の勝利も、その前後のリーグ戦2試合は黒星。V・ファーレン長崎に0-1、水戸ホーリーホックに0-2と敗戦を喫した。

 ただ、チームの戦いぶりに高木琢也監督は少なからず好感触を掴んでいる。攻撃だけでなく、守備でもアグレッシブさを求めている。結果を出せず、選手たちには勝敗に対する悔しさがある一方で、「自分たちから守備でも攻撃でも仕掛けるなかで、これができなかったと、そういう悔しさもあると思っています」。積極的にトライすることで得られるもの。それが発奮材料となり、さらなる成長の糧となる。

「今のこのチームの現状を考えた時に、僕はけっこう、思い切ってプレーさせていますけど、選手の力をもっともっと出せると考えています」

 思い切り良く、そして主体性を持って戦う。「みんなが同じ絵を描くというか、同じ方向を向けるようなプレーをすること。その意味では、攻守において積極的にプレーするほうが前を向いてくれるはず」。

 一足飛びに成長することはない。結果を最優先に考えるのは当たり前だとして、地道な作業で妥協はしない。

「植物と一緒で、水を与えていかないと、光を与えていかないと、伸びていかない。僕自身も水や光を選手たちに与えていく。それは1日1日の積み重ねになっていくと思う」
 
 ホームで迎える次節の東京ヴェルディ戦に向けたトレーニングで、ゲーム形式のメニューでは、プレーを止め細部にこだわった指示で“水や光”を与えていく。

 芽は出つつある。あとは開花を待つだけ。その日はそう遠くないはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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