V字回復の先には、予想だにしない過酷な現実が待ち受けていた。

 7月31日、横浜国際総合競技場で行なわれた東京五輪・準々決勝で、韓国はメキシコと対戦。グループリーグの第1節でニュージーランドに0−1の苦杯を舐めて、一時は国内から大バッシングを浴びたチームだったが、その後はルーマニア、ホンジュラスを一蹴して見事に2連勝を飾る。世論もメディアもふたたび“史上初の金メダル”への期待を膨らませていった。

 だが、試合は3−6の大敗というまさかの結末に終わる。キム・ハクボム監督は「6失点もするなんて信じられない。すべては指揮官である私の責任だ。応援してくれた国民に深くお詫び申し上げる」と語り、選手たちも一応にショックを隠せない様子だった。
 
 あまりの衝撃的なスコアに、韓国メディアも茫然自失気味だ。スポーツサイト『Sportal Korea』はメキシコのタレント力が圧倒していた点を強調しつつ、「傾いた流れをまるで引き戻せなかった。打つ手なしとはこのことだ。過去最大級の屈辱感を植え付けられた」と論じた。

 さらに全国紙『中央日報』は「何度か歯止めを利かせるタイミングはあっただろう。だがそのたびにメキシコのボールホルダーへのチェックが緩慢になり、精度の高いクロスから失点を重ねてしまった」と分析。そして、3月にA代表の日韓戦で完敗を喫した際にも使ったフレーズを復活させ、「またしてもヨコハマの惨劇が起こった」と表現した。

 戦前は過去4回の五輪における対戦で2勝2敗、しかも無失点と相性が良かったメキシコ戦への楽観論が大勢を占めていたが……。なにもかもが弾け飛んでしまったかのようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTOギャラリー】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック!