ワールドカップ(W杯)の隔年開催案などを推し進めているアーセン・ヴェンゲルが、英公共放送『BBC』のインタビューで、「リスクはサッカーをより良くすることであり、私はその賭けに出る準備ができている」と、自らの信念を明かした。

 かつてアーセナルの指揮官として黄金時代を築き、現在は国際サッカー連盟(FIFA)でグローバル・フットボール開発チーフを務めるヴェンゲルは、サッカーをより魅力的なものとするために抜本的な改革を訴えている。

 具体的には偶数年にW杯、奇数年にコンフェデレーションズカップ(EUROを含む)を実施し、主要大会の予選が行なわれるシーズン途中のインターナショナル・ブレークを現行の5回から1回(10月)または2回(10月と3月)とし、合計1か月間に。大会終了後には選手に25日間の休息期間を保証するという案だ。

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 そして、これらの実現を目指す理由を以下のように説明している。

「私はエゴの旅をしているわけではない。明日のカレンダーを形作る手助けを頼まれたのであって、全世界に相談している。サッカーをより良く、より明確に、よりシンプルに、そして世界にとってより意味のあるものにするための提案なのだ。クラブがシーズンを通して選手を使えるようになることで、利益を得られると確信している。代表チームも同様だ。それに休息期間が増え、移動が減り、より質の高い競争ができるようになる」
 
 W杯の開催頻度の増加に関しては、価値を下げることになるなど、反対意見も少なくないが、全ては想定内とし、あくまで計画の一部に過ぎないことを強調している。

「2年に1度のワールドカップを提案した後、時々感情的な反応があるが驚かなかった。完全に反対していた多くの人が、私の提案を見て考えを変えたからね。『そのサイクルの中で育ってきたから』という理由でより感情的になり、コンセプトの全体像を完全に見ていなかったんだ。2年に1度のワールドカップは、提案全体を見て、予選を再編成した場合にのみ意味を持つ」

 実現に向け、乗り越えなくてはならない障壁のひとつが、欧州サッカー連盟(UEFA)だ。アレクサンデル・チェフェリン会長は、「毎年夏に1か月間のトーナメントを行なうのは、選手にとっては殺人行為だ」と述べ、不快感を露わにしている。ヴェンゲルは「合意に達することができると信じているか」と問われると、こう答えている。

「そう願っている。UEFAにも相談したよ。彼らと話をして、私のプロジェクトを説明し、対話を続けている。その後、UEFAやヨーロッパの全ての連盟とどのように協力していくかは、(FIFA会長の)ジャンニ・インファンティーノやその責任者たちに委ねられている」

 W杯の隔年開催の是非はともかく、現状の代表活動に伴う過密日程や、選手たちの休みの少なさが問題となっているのは事実。よりよい未来のために、サッカー界が一歩踏み出す必要性はありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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