日本サッカー協会(JFA)と全日本大学サッカー連盟(JUFA)が主催する「#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!」の決勝が23日に味の素フィールド西が丘で行われ、法政大学と東海大学が対戦した。


『#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!』は2020年度限りの特例全国大会。法政大と東海大が全国大会の決勝で激突するのは2000年の『総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』以来となる。


 試合は序盤から法政大がボールを保持し主導権を握る展開に。長短のパスを織り交ぜ巧みに迫る法政大に対し、東海大は気迫のこもったプレス、さらにブロックを作っての守備と集中してカウンターの機会を伺う。


 まず法政大が最初にチャンスを創出。クロスを頭で折り返したところに松井蓮之がシュート。さらに12分、長谷川元希がサイドからのボールにあわせシュートを放ったが惜しくもこれは右に逸れた。


 一方の東海大もセットプレーから虎視眈々とゴールを狙う。さらに20分、カウンターから抜け出そうかという場面も見られたが、これはシュートまで行けない。すると東海大がさらに攻勢を強める。26分、CKが東海大のゴール前の混戦の中に零れ落ちるも、これは決死のクリア。キャプテンの米澤哲哉、佐藤颯人を中心に堅守を見せる。


 両チームとも一瞬の気のゆるみも逃さない張り詰めた展開が続く。前半終了間際には、東海大が法政大のゴール前に迫るも、枠をとらえることができない。スコアレスで折り返し、勝負は後半戦に持ち越しとなった。


 迎えた後半、法政大が開始早々に相手ゴール前でFKのチャンスを得ると、10番の長谷川元希が右足でシュート。しかしこれは壁に当たり、ゴールには至らない。長谷川はその直後にも右サイドのクロスからボレーシュートを放つが、ボールは枠の外へと外れた。


 チームとしてタイトな守備を見せ続ける東海大も、負けじとチャンスを創出する。63分、米澤が身体を張ったシュートブロックを見せると、武井成豪を起点にカウンター。最後は23番の鈴木朝日が左足でシュートを放つも、ボールは相手GKの手に収まった。東海大はその3分後にも、スローインの流れから最後は米澤がヘディングシュート。しかしこれも枠をとらえることができない。


 互いに拮抗した展開が続くも、72分にスコアが動く。東海大が得た左CKから、ボールは相手ペナルティエリア右で待っていた29番の高田悠のもとへ。高田は右足で鋭い切り返しを見せ対峙したDFを振り切ると、ゴール前へ左足インスイングでシュート性のクロスを供給。両チームの選手が入り乱れる中で法政大のGK中野小次郎がなんとかボールに反応を見せるも、最後はこぼれ球を水越陽也が押し込んだ。東海大が待望の先制点を挙げる。


 リードを許した法政大だが、キックオフ直後にチャンスを迎える。長谷川の浮き玉スルーパスに反応した佐藤大樹が、ペナルティエリア内で相手DFに囲まれながら左足でシュート。しかしボールはポストを直撃し、同点ゴールとは至らない。


 その後は1点を追いかける法政大が猛攻を見せ、東海大が決死のディフェンスを見せる展開に。86分には法政大の佐藤が、味方のマイナス方向のクロスから左足でシュート。ただこれも枠をとらえられず。東海大はアディショナルタイムに突入しても走力が衰えることなく、1点のリードを守り抜いた。


 結局試合はこのまま終了。0ー1の“ウノゼロ”で勝利を収めた東海大は、2000年の総理大臣杯優勝以来となる20年ぶりの「全国大会優勝」を果たした。


【スコア】

法政大学 0ー1 東海大学


【得点者】

0ー1 72分 水越陽也(東海大)