東京ヴェルディは21日、クラブ公式サイトを通じ、『トップチーム運営状況に関するコンプライアンス委員会』(コンプライアンス委員会)からの報告書を受け、処分と再発防止策について発表した。


 同クラブはコンプライアンス委員会から20日に報告書を受領したことを発表。これを受けて、「当社は、昨日、トップチームの選手・スタッフに対し、プライバシー保護の観点から支障が生じない範囲で、同報告書の概要を伝えております」「また、本日、本件コンプライアンス委員会から提出を受けた報告書の写しを、公益社団法人日本プロサッカーリーグに提出しました」「他方、同報告書の結論やそこに至る理由には、対象者の特定や憶測につながるような内容が多数含まれており、公表によって、同報告書中の記載に関連して、選手、スタッフその他の関係者に対する新たな詮索が行われることが懸念されました。そこで、選手、スタッフその他の関係者に対する新たな詮索が生じる可能性を最小限にするため、代表取締役社長として、同報告書の内容を対外的には、開示しないことを決断しました」と発表した。


 また、「今回のことを招いた当社のトップチームの運営上の最大の問題は、トップチームの運営・活動に関わるあらゆる当事者が、意見を述べたり、不安や悩みを共有できる信頼関係を築けていなかったことにあります」として中村考昭(代表取締役社長)に『制裁金100万円(役員報酬0円で減俸処分ができないため制裁金処分とする)』、森本譲二(代表取締役代行)に『譴責』、江尻篤彦(強化部長)に『注意』の処分を下したことを伝えている。


 東京ヴェルディはさらに「今後は、トップチームのあらゆる当事者間のコミュニケーションの在り方を見直し、立場にかかわらず意見を述べたり、不安や悩みを共有できる組織体制の構築に取り組みます」として次のように再発防止策を発表している。


 以下、東京ヴェルディが発表した再発防止策


1)トップチーム内のコミュニケーションの土台となる人間関係作り


トップチームのあらゆる当事者間のコミュニケーションの在り方を見直し、立場にかかわらず、日頃から意見を述べたり、不安や悩みを共有できる組織への改善に取り組みます。


2)ウェルフェアオフィサー等の設置


クラブ内部にウェルフェアオフィサー(*)を設置し、日ごろから選手やスタッフとコミュニケーションをとらせつつ、クラブの選手・スタッフの安心の実現に取り組みます。併せて、クラブの外部にも相談できるよう、外部通報窓口も併設します。


*『ウェルフェアオフィサー』とは、クラブ内で選手やスタッフの幸福、快適な生活、福利を守る担当者官で、近年JFAが設置を推奨しています


3)ホットラインの設置


通報窓口「なんでも相談ホットライン」で選手および及びスタッフ(業務委託先を含む)の通報を受け付ける体制を取り、通報は実名、匿名問わず相談、苦情申出、通報等を受け付け、受けた情報を厳重に管理致します。


4)強化部による各選手やスタッフとの個別面談(年3回)の定期実施


シーズン前、中、後、各選手やスタッフと個別に面談を行い、選手が意見を述べたり、不安や悩みを共有できる機会を意識的に作ります。


5)執行部・強化部・監督による定期面談の実施


選手やスタッフが意見を述べたり、不安や悩みを共有できる環境が実現されているかについて、情報交換する場を設けます。


6)当社職員に対するカウンセリング、相談等の実施

本件で不安等を感じている当社職員に対し、適切な者によるカウンセリング、相談等を実施します。


7)コンプライアンス委員会によるモニタリングの継続


選手・スタッフその他の情報提供者の保護のために、選手・スタッフに危害等が加えられていないか、コンプライアンス委員会がモニタリングを継続します。


8)親会社による定期監査の強化


親会社による子会社監査(年1回)のチェック項目として、再発防止策の実施状況の確認を加えるとともに、各部署の責任者に対してヒアリングを行い、選手やスタッフのウェルフェアが実現されているかの監査を受けます。