バルセロナ所属元スペイン代表MFは19日、スペインメディア『モビスター・プルス』のインタビューで、「チームは団結している」と強調した。


 バルセロナは10日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグでパリ・サンジェルマン(PSG)に先勝。しかし、1点のアドバンテージを得て臨んだ16日のセカンドレグでは、12分にブラジル代表FWハフィーニャのゴールで先制したものの、29分にウルグアイ代表DFロナルド・アラウホが退場すると流れが一変。40分にフランス代表FWウスマン・デンベレに同点弾を奪われると、後半に3失点。ゲームは1−4で終了し、2戦合計4−6でバルセロナは準々決勝敗退となった。


 この試合後にドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンが、「あのようなプレーにおいては、ボールを確実に奪いにいく必要がある。そうでなければGKに任せなければならない。あれだけの時間を10人で戦ったら終わってしまう」とアラウホへの批判とも受け取れる発言をした


 それに対しアラウホは「僕は自分の考えを胸にしまっておきたい。僕には尊重されるべき規範や価値観がある」と語るに留めたが、ギュンドアンとアラウホの関係悪化を指摘する声が出た。


 そんななか、バルセロナでキャプテンを務めるセルジ・ロベルトは、インタビューで「ギュンドアンの発言について外部からの騒音はあったけど、ロッカールームでは何もなかった。自分たちは団結している。ギュンドアンは試合で起こったことを説明しただけで、それ以上の意図はない。誰もが勝利を望めているんだ。ギュンドアンはバルセロナに来て以来、ロッカールームをまとめ、チームを良くするためのサポートをしてくれている」と内紛の存在を否定し、チームとして団結していることを説明した。


 また、セルジ・ロベルトは関係改善のために、チーム内で特別な会議などは開かれていないとした上で「自分たちは家族なんだ。チャンピオンズリーグで敗退すれば、この規模のクラブでは常に外部からの騒音が発生するものだよ」と話し、続けて「ロッカールームが分裂しているという記事を読んだけど、実際には自分達はとても団結している。日曜のレアル・マドリードとの試合を決勝戦のように戦う準備ができている」と話し、バルセロナがチーム一丸となってエル・クラシコに臨むと強調した。