2024明治安田J1リーグ第9節が6日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とサンフレッチェ広島が対戦した。


 開幕8試合無敗のサンフレッチェ広島は今節、敵地『札幌ドーム』に乗り込んだ。日本代表のGK大迫敬介とMF川村拓夢、ここまでのJ1リーグで6得点と好調のFW大橋祐紀ら豪華メンバーが並んだお馴染みの『3−4−2−1』に。対する北海道コンサドーレ札幌は、ガンバ大阪戦でのシーズン初白星を境に公式戦3試合無敗と復調の兆し。こちらも“ミシャ式”の『3−4−2−1』となり、ワントップには駒井善成が入った。


 試合は序盤から一進一退の攻防に。広島がショートカウンターからフィニッシュにまで至ると、対する札幌は右ウィングバックの近藤友喜が果敢な攻撃参加からゴールに迫る。その中で10分、試合を動かしたのは札幌だった。ピッチ中央やや左寄りの位置で起点となったMF浅野雄也が、中央に走り込んできた駒井にパスを供給。しかしこれが相手DFに当たってコースが変わると、ボールを拾ったスパチョークがペナルティエリア手前から右足を振り抜く。またしても相手DFにディフレクションし、ゴールネットに吸い込まれた。


 その後はハーフタイムに突入するまで広島の時間帯が続く。小気味良いパス回しで相手守備陣を翻弄しつつ、MF松本泰志や川村がシュートを放つも一歩及ばず。26分にはFW加藤陸次樹が決定機を迎えたものの、相手GKの2度のビッグセーブに阻まれた。加えて、アクシデントが発生。攻守の要となる川村が脇腹を痛めてしまい、負傷交代となった。


 札幌の1点リードで折り返した後半の立ち上がり、広島がスコアを振り出しに戻した。50分、ペナルティエリア内でボールを収めた大橋のポストプレーから、エリア外に位置していたDF中野就斗が左足コントロールシュート。相手GKは反応することができなかった。


 同点とした広島は、さらに攻勢を強める。対する札幌は、左ウィングバックにポジションを移した菅大輝が高い位置で仕掛けることで、ようやく相手ゴールに迫れた。が試合はこのまま1−1で終了。首位セレッソ大阪を追走したい広島にとっては、手痛い勝ち点1に。一方の札幌は降格圏脱出とはならなかったが、リーグ戦3試合(公式戦4試合)負けなしと着実に勝ち点1を積み上げている。


 ミッドウィークにルヴァン杯・奈良クラブ戦を控える広島は次節、川崎フロンターレと対戦。札幌は湘南ベルマーレと激突する。


【スコア】

北海道コンサドーレ札幌 1−1 サンフレッチェ広島


【得点者】

1−0 10分 スパチョーク(札幌)

1−1 50分 中野就斗(広島)