今シーズン限りでのアスレティック・ビルバオ退団を発表した主将MFイケル・ムニアイン。ワン・クラブ・マンとして引退するかと思われてきた“王様”の気になる新天地は、欧州の外になる可能性があるようだ。24日、スペイン複数メディアが報じている。


「(国王杯優勝の)パレードのときに歌った歌の一節を思い出して欲しい。『この人生で、あなたこそが最高だった。だけど今、愛おしい人よ、さよならのときが来たんだ』」と、ムニアインは12歳から過ごしたアスレティック・ビルバオを去ることを決断した。ワン・クラブ・マンとしてここまで公式戦通算557試合に出場し、これはクラブ歴代2位の記録。今月6日には悲願のコパ・デル・レイ(国王杯)優勝を成し遂げ、2015年と2021年に獲得したスーペルコパ・デ・エスパーニャに次ぐ、3つ目のトロフィーを抱きしめた。


 そんなムニアインの次なる旅は、“新大陸”から始まるかもしれない。『マルカ』は「アスレティックと公式戦で対戦するつもりがないから、他リーグでキャリアを続けることになる」と、『アス』も「彼の考えは、スペインを離れて異なる体験に没頭することだ」と指摘した上で、具体的にはかつてファンであることを公言したリーベル・プレート、アンドニ・イラオラ(ボーンマス監督)やアヘル・アケチェ(エイバル)、アシエル・イジャラメンディ(FCダラス)らが挑戦したメジャーリーグ・サッカー(MLS)を見据えているという。さらに今後、メキシコやブラジルといった第3の候補が登場する可能性があるとしつつも、新興勢力のサウジアラビアやUAE、スペイン以外の欧州リーグといった道も排除はできないと伝えている。


 なお、アスレティック・ビルバオ、さらにはスペインフットボール界に偉大な足跡を残した同選手に対しては、多くの賛辞や感謝が送られている。副主将のDFオスカル・デ・マルコスは選手の前でスピーチを行い、「この15年間だけでなく、あなたは模範であり続けるだろう。僕たちは皆、今年の彼の振る舞いを覚えておく必要がある。常日頃からどのように行動し、お手本を示したかをだ。(今シーズンは出場機会が激減)置かれた状況にも関わらず、チームがあらゆるスポーツ面での成功を収められるように、サポートしてくてた。本当にありがとう」と熱弁。また、2009年7月に当時16歳のムニアインをトップチームデビューさせたホアキン・カパロス氏は「ラ・リーガや多くのクラブで指揮を取り、タイトルが懸かった決勝戦も何度か経験してきた。ただ、ムニアイン、セルヒオ・ラモス、ヘスス・ナバスのように、自分が育てた才能ある少年たちが、フットボール界のトップに上り詰めるという素晴らしい“タイトル”に勝るものはないんだ」と出演したラジオで語っている。


 その他、FWイニャキ・ウィリアムズは「君はワン・クラブ・マンになることを夢見ていたけど、運命はそれを望まなかった。すべてが思い通りにいくわけではないみたいだ。でもね、君は王者アスレティックのリーダーとして去っていく」と、かつての同僚であるミケル・サン・ホセ氏は「この旅を分かち合えたのは贅沢なこと。君がいてくれて、僕らはなんてラッキーだったんだろう!」とそれぞれの公式SNSに綴った。さらに、ライバル関係にあるレアル・ソシエダも「賛辞を、あなたのキャリアに。多くのダービーで対戦できたことを嬉しく思う」と惜別のメッセージを発信している。


 アスレティック・ビルバオでの“ラストダンス”は、あと6試合。ムニアインの勇姿を目に焼き付けたいところだ。



【動画】ムニアイン退団を受けたデ・マルコスがスピーチ