プレミアリーグ第36節が5日に行われ、チェルシーとウェストハムが対戦した。


 来シーズンのヨーロッパコンペティション出場権獲得に向けて、1試合も落とせない戦いが続く8位チェルシー。前節はトッテナムとのロンドン・ダービーで3試合ぶりの白星を掴み、勝ち点を「51」まで伸ばした。現時点で暫定7位マンチェスター・ユナイテッドとのポイント差は「3」。苦戦が続いた今シーズンだが、少しでも上位でリーグ戦を終えるためにも、今節は暫定9位ウェストハム相手に連勝を目指す。


 序盤からボールを支配するチェルシーは15分にスコアを動かす。右サイド敵陣深くでボールを収めたノニ・マドゥエケが中央へ低いクロスを送ると、ニコラス・ジャクソンが相手DFと競り合い、ボールが後方へこぼれる。これをコール・パルマーがゴール左隅に蹴り込み、先制に成功した。ウェストハムは失点直後の16分、エメルソン・パルミエリの左CKにジャロッド・ボーウェンが頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩く。


 30分、敵陣中央でモイセス・カイセドがルーズボールを回収すると、細かくボールを繋ぎ、パルマーがボックス内へ鋭い縦パスを送る。マドゥエケには繋がらなかったものの、こぼれ球に反応したコナー・ギャラガーが強烈なダイレクトボレーでネットを揺らし、チェルシーが追加点を奪う。36分にはギャラガーの左CKをファーサイドのチアゴ・シウヴァが頭で折り返し、マドゥエケが押し込んでリードを3点に広げた。


 その後はサイド攻撃からチェルシーのギャラガー、ウェストハムのボーウェンに決定機が訪れるも、どちらのシュートもクロスバーを直撃。前半はこのまま3−0での折り返しとなった。


 後半開始早々の48分、トレヴォ・チャロバーのロングフィードに抜け出したマドゥエケがボックス内へ侵入し、GKを引き付けて横へパス。ジャクソンが難なく押し込み4点差とする。苦しい展開となったウェストハムは53分、ルーカス・パケタがボックス内へ絶妙なスルーパスを送り、抜け出したエメルソンが左足を振り抜いたが、シュートは枠の上へ。55分にはジェームズ・ウォード・プラウズの直接FKが枠を捉えるも、GKジョルジェ・ペトロヴィッチの好セーブに阻まれた。


 ウェストハムはその後も何度か相手ゴールに迫るシーンを作る。対するチェルシーも集中した守りを見せつつ、縦への鋭い攻撃でGKアルフォンス・アレオラが守るゴールを脅かす。72分にはミハイロ・ムドリクが決定機を迎えたが、5点目とはならず。79分、ウェストハムはボーウェンがボックス内で決定的なシュートを放つも、相手DFにディフレクトしたボールは三度クロスバーを叩く。


 80分、カイセドのスルーパスで相手DFラインの背後を取ったジャクソンがこの日2ゴール目を挙げ、チェルシーのリードは5点に。試合はこのまま5−0で終了し、連勝を飾ったチェルシーが1試合未消化のマンチェスター・ユナイテッドを抜いて暫定7位へ浮上した。次節は11日に行われ、チェルシーはアウェイでノッティンガム・フォレストと、ウェストハムはホームでルートン・タウンと対戦する。


【スコア】

チェルシー 5−0 ウェストハム


【得点者】

1−0 15分 コール・パルマー(チェルシー)

2−0 30分 コナー・ギャラガー(チェルシー)

3−0 36分 ノニ・マドゥエケ(チェルシー)

4−0 48分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)

5−0 80分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)



【動画】チェルシーがウェストハムに5発完勝!