イタリアメディアの『コリエレ・デッロ・スポルト』は16日、ナポリとユヴェントスが、マンチェスター・ユナイテッドからヘタフェにレンタル加入中のイングランド人FWメイソン・グリーンウッド獲得を検討していると報じた。


 現在22歳のグリーンウッドは7歳からマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に所属し、2019年には17歳の若さでトップチームデビュー。クラブから背番号「11」を与えられるなど将来を期待され、公式戦通算129試合の出場で35ゴールを記録した。


 しかし、2022年1月、恋人であるハリエット・ロブソンさんに対する強姦と暴行容疑で逮捕された。その後、強姦未遂、支配的で強制的な行動、実際に身体的危害を与えた暴行などの罪で起訴され、マンチェスター・ユナイテッドでの活動が停止となった。2023年に入って起訴が取り下げられたものの、昨夏に双方合意の上で同選手がクラブから退団することを発表し、ヘタフェにレンタル移籍した。


 再起を期してヘタフェへ加入したグリーンウッドは、すぐにチームにフィットし、攻撃陣を牽引する活躍を見せた。ここまで公式戦34試合出場で10ゴール6アシストを記録。現在ではチームに欠かせない存在となっている。


 しかし、ヘタフェへのレンタル移籍期間は今年6月30日まで。保有元のマンチェスター・ユナイテッドとグリーンウッドの契約は2025年6月まで残っており、マンチェスター・ユナイテッドとしては、ラ・リーガで評価を高めた同選手を5000万ユーロ(約84億6000万円)以上で売却したいという意向だという。ヘタフェにとって、この移籍金は到底払える額ではなく、レンタル期間の延長交渉も難しいとみられている。


 そんな中、ナポリとユヴェントスがグリーンウッド獲得に興味を示していると『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた。また、グリーンウッドを巡ってはアトレティコ・マドリードも興味を示していると、イギリス紙『デイリー・スター』などが報じており、今夏の獲得競争が白熱する見込みとなっている。