今シーズン限りでバイエルンを去るトーマス・トゥヘル監督が、改めて退任を明言。その理由をドイツメディア『スカイスポーツ』が17日付で報じた。


 現在50歳のトゥヘル監督はドルトムントやパリ・サンジェルマン、チェルシーなどでの指揮を経て、2023年3月にユリアン・ナーゲルスマン前監督の後任としてバイエルンの指揮官に電撃就任した。昨シーズンはドルトムントのつまづきにも助けられてブンデスリーガ11連覇を達成したが、今シーズンは12年ぶりの無冠が決定。今年2月の時点で、2025年6月30日までだった契約を1年前倒しで解消することが発表されていた。


 しかしながら、バイエルンの後任探しは、リストアップしていた新監督候補たちに次々と断られて難航。また、多くの主力選手がトゥヘル監督の続投を希望したこともあり、クラブ上層部とトゥヘル監督の間で続投の話し合いが行われることになった。


 そんななか、18日に控えるブンデスリーガ最終節ホッフェンハイム戦の前日会見で、トゥヘル監督が改めて今季限りでの退任を明言。「話し合いはあったが、合意には至らなかった。そのため、2月の決定はまだ有効だ」と、バイエルンとの交渉決裂を明らかにした。


『スカイ』によると、トゥヘル監督は続投の交渉に際し、契約を2026年夏まで延長することを要求していたようだ。しかし、バイエルンの取締役会がそれを望まず、予定通り2024年夏での退任が決まったという。


 なお、トゥヘル監督は休暇を考えておらず、新たな挑戦に飢えている模様。マンチェスター・ユナイテッドにもリストアップされるなど、プレミアリーグへの復帰がたびたび噂されている。