プレミアリーグ第38節(最終節)が19日に行われ、アーセナルとエヴァートンが対戦した。


 ここまで37試合を消化したリーグ戦で27勝5分5敗を記録し、勝ち点「86」の2位につけているアーセナル。首位に立つマンチェスター・シティとは2ポイント差となっており、20年ぶりの優勝に向けては、エヴァートン戦での勝利とマンチェスター・シティの逸勝が必須条件だ。悲願のプレミアリーグ制覇を目指し、現在は5連勝中とスパートをかけるアーセナルだが、本拠地『エミレーツ・スタジアム』に駆けつけたサポーターとともに、歓喜の瞬間を迎えることができるのだろうか。大注目の一戦に日本代表DF冨安健洋は左サイドバックとして先発したが、イングランド代表FWブカヨ・サカは欠場となった。


 試合は、開始早々の6分にアーセナルがビッグチャンスを作り出す。コーナーキックの流れから右サイドでボールを持ったマルティン・ウーデゴールが、ボックス角のデクラン・ライスにパス。右足でゴール前にクロスを送ると、大外で待ち受けていた冨安がヘディングで反応。しかし、フリーの状況で放ったシュートは枠の右へと外れてしまった。


 16分には右サイドを独力で突破したガブリエウ・マルティネッリがシュートを放つが、エヴァートンのGKジョーダン・ピックフォードがセーブ。以降も、度々アーセナルがエヴァートンのゴールに迫るが、ピックフォードの好セーブにより、なかなかゴールを奪うことができない。


 対するエヴァートンは、32分に自陣深くでボールを奪った流れからカウンターを仕掛けると、イドリッサ・ゲイェが長い距離をドリブルで運んでドミニク・キャルバート・ルーウィンにパスを送る。ペナルティエリア内に侵入して放ったシュートは左ポストに直撃し、跳ね返りを再びキャルバート・ルーウィンが押し込むが、わずかにゴール左へと外れた。


 そんななか、40分にアウェイのエヴァートンがスコアを動かす。ドリブル突破からドワイト・マクニールが倒されてフリーキックを獲得すると、キッカーを務めたゲイェがボックス手前から直接ゴールを狙う。右足で放ったシュートは壁に当たって枠に吸い込まれ、エヴァートンが先制に成功した。


 しかし、リードを許したアーセナルだったが、直後の43分に冨安がチームを救う。右サイドでのパス交換からベン・ホワイトのボールにウーデゴールが抜け出すと、ポケットから送られた折り返しの先に冨安が待ち受ける。マイナスのクロスをダイレクトで合わせたシュートはゴール左に流し込まれ、アーセナルが同点に追いついた。


 追いついて後半を迎えたアーセナルだったが、60分にアクシデントが発生。相手選手との接触で肩付近を負傷したガブリエウ・マガリャンイスがプレー続行不可能に。オレクサンドル・ジンチェンコが投入され、冨安はポジションをセンターバックに移した。


 優勝に向け勝つしかないアーセナルは、67分にポゼッションで相手を押し込みながら、ホワイトが右サイドのライン際に張っていたマルティネッリに繋ぐ。カットインから左足でクロスを蹴り入れると、カイ・ハフェルツが難しい体勢ながらヘディングで合わせたものの、ボールは無常にもクロスバーに直撃した。


 以降も、アーセナルがボールを握る時間が続くが、プレッシャーの影響もあってなのか、前半のような効果的な攻撃を見せることができない。83分には右サイドからのクロスに、途中出場のエミール・スミス・ロウがボレーシュートで合わせたが、再びボールはクロスバーに嫌われてしまう。


 それでも89分、ガブリエウ・ジェズスによる敵陣でのインターセプトから、アーセナルのカウンターが炸裂。パスを受けたウーデゴールがボックス内に侵入し、ドリブルから流れたボールをハフェルツが押し込み、逆転に成功する。待望のゴールに、スタジアムは大歓声に包まれた。


 結局、試合はそのまま2−1で終了。アーセナルが劇的な逆転勝利を飾ったが、マンチェスター・シティがウェストハムに勝利したため、プレミアリーグ史上初となる最終節での逆転優勝とはならなかった。


【スコア】

アーセナル 2−1 エヴァートン


【得点者】

0−1 40分 イドリッサ・ゲイェ(エヴァートン)

1−1 43分 冨安健洋(アーセナル)

2−1 89分 カイ・ハフェルツ(アーセナル)


【ゴール動画】冨安健洋の同点ゴール