レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、EURO2024終了後の現役引退を発表したドイツ代表MFトニ・クロースについて言及した。24日、スペイン紙『アス』が同監督のコメントを伝えている。


 ここまでのラ・リーガで29勝7分1敗を記録し、勝ち点「94」の首位に立つレアル・マドリード。すでに2位バルセロナと12ポイント差をつけ、2年ぶり通算36回目のリーグ制覇を確定させた同クラブは、25日に本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で行われるラ・リーガ最終節のベティス戦を控えている。


 会見に出席したアンチェロッティ監督は、来月1日に行われるチャンピオンズリーグ決勝のドルトムント戦を前にして、「ファイナルへの準備だ」と週末のベティス戦を位置付けつつ、「今週はよく頑張った。素晴らしいシーズンだったし、最初から最後までよくやった」と今季を振り返った。


 また、「クラブのレジェンドの別れの日だ、楽しまなければならない」と本拠地でのラストマッチとなるクロースについて言及し、「ベテラン選手やレジェンドは自分の運命を選ばなければならない。トニはその決断を下したのだから、私たちはそれを尊重しなければならない」と同選手の引退に理解を示している。


 さらに、「あのような選手の代わりになることはほとんど不可能だ」とクロースの重要性を強調し、「ロスのない、非常に高いパフォーマンスと継続的なパフォーマンス、ポゼッションで試合のテンポを管理する方法を知っている数少ない選手の1人。彼のパスは独特だ」と類まれな能力を分析。続けて、「彼はフットボールに多くの貢献をしてきたし、史上最高のミッドフィルダーの1人だ」と最大限の称賛を送った。