アトレティコ・マドリードは13日、同クラブに所属するベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルとの契約を2025年6月30日まで延長したことを発表した。


 ヴィツェルとアトレティコ・マドリードの契約は今夏限りで満了を迎えるため、その去就には大きな注目が集まっていた。だが、2023−24シーズンが終了する前から、両者の新契約締結に向けた動きは順調に進んでいると報道。そして今回、来季の契約締結が正式に発表され、ヴィツェルはアトレティコ・マドリードの一員として3年目を過ごすことが決まった。


 ヴィツェルは1989年1月12日生まれの現在35歳。母国の名門であるスタンダール・リエージュの下部組織出身で、同クラブでトップチームデビューを飾ると、その後はベンフィカ、ゼニト、天津権健(現:天津天海)と渡り歩き、2018年夏にはドルトムントへ加入。ドルトムントでは4シーズンを過ごし、公式戦通算145試合出場13ゴール6アシストを記録。在籍中にDFBポカールとDFLスーパーカップのタイトル獲得を経験した。


 ドルトムントとの契約が満了を迎えた2022年夏には、フリートランスファーでアトレティコ・マドリードへ加入。当初は守備的MFを本職としていた選手だったが、ディエゴ・シメオネ監督の下ではセンターバック(CB)で新境地を開拓し、初年度から公式戦43試合のピッチに立つ。契約を1年間延長して迎えた2023−24シーズンも絶対的な地位は揺らがず、公式戦51試合出場1ゴールを記録。アトレティコ・マドリードの全公式戦54試合のうち、欠場したのはわずか3試合のみと、その“鉄人”ぶりを発揮するシーズンとなった。


 また、スタンダール・リエージュ在籍時の2008年3月にはベルギー代表デビューを飾る。2010年頃からは“黄金世代”の1人として主軸に定着し、FIFAワールドカップロシア2018では3位入りに大きく貢献。ワールドカップは3大会連続、EUROは2大会連続で出場するなど、長年主力として活躍していたが、FIFAワールドカップカタール2022を最後に代表からの引退を決断。その後はアトレティコ・マドリードでの活動に専念していたが、EURO2024を目前にしてベルギー代表復帰を決断。現時点で歴代2位の数字となる国際Aマッチ132試合出場を誇っており、今夏は自身3度目のEUROに臨む。


 アトレティコ・マドリードとの契約延長に際し、ヴィツェルはクラブを通して「この素晴らしいクラブにもう1年いられることをとても嬉しく思っている。アトレティコスのみんなへ、またすぐに会おう!」と、ファン・サポーターに宛てたメッセージを発した。


 アトレティコ・マドリードはラ・リーガで4位、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でベスト4、チャンピオンズリーグでベスト8という成績で2023−24シーズンを終えた。ディエゴ・シメオネ監督がシーズン頭から指揮を執ったシーズンは、これまでラ・リーガで3位以下になったことはなかったが、12シーズン連続でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したことは事実。来季は巻き返しを狙う。



【動画】ヴィツェルのアトレティコでの歩み