現在開催中のEURO2024では、グループステージ終了時点で21カ国に罰金処分が科されたようだ。2日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。


 ラウンド16の全試合が終了し、開催国ドイツを筆頭とした準々決勝進出国が出揃ったEURO2024。しかし、残念なことに今大会はサポーターによる“問題行動”が多発しており、グループB第2節のクロアチアとアルバニアの一戦では、両チームのサポーターから「セルビア人を殺せ」という内容のチャントが歌われたことで、セルビアが大会辞退を示唆する声明を発表した。


 そんななか、『アスレティック』によると、グループステージ終了時点で既に21カ国に対して罰金処分が科されており、処分を受けていない国は、フランス、スロバキア、スペインの3カ国のみである模様。ハンガリー、スイス、クロアチア、アルバニア、ポーランド、セルビア、ルーマニア、ベルギーの8チームは、ファンの行動が原因となり、それぞれグループステージ全3試合で罰金を受けている。


 また、21カ国による罰金の合計金額は129万3645ユーロ(約2億2500万円)にも上っており、クロアチアが22万875ユーロ(約3800万円)と1カ国あたりの最高金額を記録。アルバニアの17万1375ユーロ(約3000万円)とセルビアの16万6625ユーロ(約2900万円)と続き、バルカン半島の3カ国がトップ3を独占した。


 物の投げ入れや花火等の危険物の使用、ピッチ乱入や政治的メッセージの発信など、あらゆる問題行動が多発しているEURO2024だが、準々決勝からは無違反で大会が進行してほしいところだ。