アトレティコ・マドリードからバルセロナへレンタル加入していたポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに、アストン・ヴィラが関心を寄せているようだ。4日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 現在24歳のJ・フェリックスは、ベンフィカの下部組織から2018年8月にトップチームデビューを飾る。そのまま母国ポルトガルで頭角を現すと、2019年7月には1億2600万ユーロ(当時のレートで約153億円)もの移籍金でアトレティコ・マドリードに加入。7年間の契約を締結しながら背番号「7」を託された。しかし、度重なる負傷の影響もあり本来のパフォーマンスを発揮できず、2023年1月にチェルシーへのレンタル移籍を決断。2023−24シーズンはバルセロナにレンタルで加入し、公式戦44試合出場10ゴール6アシストを記録した。


 来季以降もバルセロナでのプレー続行を望んでいると報じられるJ・フェリックス。しかし、約900万ユーロ(約16億円)の高額な給与がレンタル延長に向けた足枷となっており、すでに代理人のジョルジュ・メンデス氏が新たなクラブを探すために動き始めたとも噂されている。


 そんななか、ディエゴ・シメオネ監督との不仲により、アトレティコ・マドリード復帰の可能性が低いとみられるJ・フェリックスに対し、プレミアリーグのアストン・ヴィラが関心を寄せている模様。昨シーズンのリーグ戦でチャンピオンズリーグ出場権を獲得した同クラブは、今夏にブラジル代表MFドウグラス・ルイスをユヴェントスに売却したことでファイナンシャル・フェアプレー(FFP)をクリアしており、チェルシーやバルセロナと同様にレンタルでの獲得を目指しているという。


 また、指揮官を務めるウナイ・エメリ監督もJ・フェリックスのチーム適応に自信を持っている様子。古巣であるベンフィカからの関心も伝えられている同選手だが、どのような決断を下すことになるのか。