フットサルで磨いた決定力を武器に3得点 帝京長岡FW晴山岬が目指す大迫勇也越え

フットサルで磨いた決定力を武器に3得点 帝京長岡FW晴山岬が目指す大迫勇也越え

取材・文=河合拓(提供:ストライカーデラックス編集部)


 選手権1回戦、序盤からほとんど高知西に攻められることなく、押し込んでいた帝京長岡にピンチが訪れたのは1−0でリードした前半18分だった。相手CKの流れから放たれたシュートが、クロスバーをたたく。ヒヤリとさせられた帝京長岡イレブンだったが、このこぼれ球を拾うと、カウンターに転じる。前方へのロングボールを入れると、最前線では2トップがボールを待っていた。オフサイドポジションにいた小池晴輝は、プレーに関与せずにゆっくりと自陣方向に戻るなか、爆発的なスピードでボールの落下点に走りこんだのが、晴山岬だった。


 小池と入れ替わる形でボールを受けた晴山は、ステップを刻みながら細かくボールを動かしDFを翻弄。シュートコースができると迷わず左足を振り抜き、ゴールネットを揺らして見せた。小池とのコンビネーションに加え、自分でボールを運べる能力とコンパクトに振り抜くフィニッシュの技術。夏に開催された第5回U−18フットサル選手権で大会通算12得点を挙げてチームを優勝に導き、大会得点王、MVPの個人賞も総なめにした2年生ストライカーの長所が、存分に発揮された得点だった。


 選手権初ゴールを決めた晴山は、「持ち味のファーストタッチで良いところに置けたので、そこからスピードで相手をはがして、GKの逆を突いてシュートを打ちました。狙いどおりでした」と、このゴールを振り返った。


 その後も晴山は、最終ラインと駆け引きを続け、ゴール前で貪欲にゴールを狙っていく。後半3分にもカウンターで相手センターバックの間を取り、谷内田哲平からのスルーパスを受けて最終ラインを破る。「哲平が良いボールをくれたので、決めるだけでした」という言葉どおり、GKの動きを冷静に見極めて右足でボールをゴールへ流し込んだ。3分後にもペナルティーエリア内でボールを受けて前を向くと、右足でシュートを決め、今大会最初のハットトリックを達成者となった。


 特徴的なのは、力みのないシュートだ。晴山はどんな状況にあっても冷静にGKの逆をついてゴールを射抜く。それは、フットサルで鍛えられたものだという。


「フットサルはゴールが小さいので、相手GKの逆を突かないと、絶対に点が入りません。GKの目とか、重心を見て、どっちに打てばGKが反応しづらいかを考えて、フットサルではシュートを打っています。トゥーキックのシュートもフットサルで鍛えられたので、機会があればサッカーでもトゥーキックで狙いたいと思います」


 圧巻の決定力を見せた晴山だったが、後半20分過ぎには足がつり始め、残り2分を切ってからはベンチに下がった。このとき、すでに帝京長岡は5人の選手交代を終えており、チームは1人少ない人数で戦うことに。そのため、新潟県勢の選手として選手権史上初のハットトリックを達成したが、自己採点は「50点。最後まで戦えなかったことと、もう少し点を取れるところがあったので」と厳しめだ。


 だが、初戦でハットトリックし、自信をつかめたのも間違いない。


「今大会の目標は、何よりもチームが優勝すること。でも、個人としても15得点、取りたいと思っています」


 今大会最初のハットトリック達成者となった晴山は、チームを優勝に導くために、2回戦以降も貪欲にゴールを狙い続ける。大会の最多得点記録は、大迫勇也(鹿児島城西/現・ブレーメン)の10ゴールだ。


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