ISSを離れるカーゴ・ドラゴン(Credit: NASA Twitter)

ISSを離れるカーゴドラゴン(Credit: NASA Twitter)

米スペースX社の新型無人補給船「カーゴドラゴン」が日本時間1月14日午前、フロリダ沖に着水し、地球への帰還に成功しました。これにより今回のNASAの補給ミッション「CRS-21」が完了しました。

このミッションでは、スペースX社が開発した新型のカーゴドラゴンを初めて使用。同社が開発を行う新型有人宇宙船「クルー・ドラゴン」をベースに設計されており、旧型に比べて約2倍の与圧部を持ちます。国際宇宙ステーション(ISS)へ生活物資や科学機器、実験機器などの補給を目的としています。旧型では、ロボットアームで補給船を掴みドッキングを行っていましたが、新型のカーゴ・ドラゴンは自動でドッキングを行うことに成功しました。

なお、新型のカーゴドラゴンはフロリダ沖に着水します。それにより科学機器や実験機器の迅速な輸送が可能になり、着水後約4時間から9時間で研究者の元へ実験機器が届けられます。研究者は、宇宙空間における微小重力の効果が失われることを最小限に留めた状態で、実験のデータを得ることができます。

以前使用されていた「カーゴドラゴン」は、太平洋に着水し、テキサスにあるスペースXの施設からNASAのジョンソン宇宙センターへ運ばれていました。一方で、今回からは着水後、優先順位の高い実験器具をすぐに取り出し、カプセル回収船の近くで待機しているヘリコプターに搭載。その後、ヘリコプターはケネディー宇宙センターのスペースシャトル着陸施設に降り立ち、実験器具を引き渡すことで研究者の元に届きます。実験器具が国際宇宙ステーションからケネディー宇宙センターへ戻ってくるのは、スペースシャトルの引退後初めてということです。

 

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Credit: NASA Twitter
Source: NASA
文/出口隼詩