お墓にまつわる費用はいくらぐらいかかるのでしょうか。お墓の購入は一生のうちに何度も経験するものではありませんので、かかる費用についても理解しづらいものです。

今回の記事では、そんなお墓の価格について、いくつかの事例を交えながら発生する費用と相場についてご紹介していきます。

お墓にかかる費用

まず、お墓にかかる費用には大きく分けて、

永代使用料(墓地代)

墓石代

その他付属品

管理料

があります。

このうち初期費用として発生するのが永代使用料、墓石代、その他付属品で、維持費用として発生するのが管理料となります。

それぞれについてどのような内容か、またその相場について解説していきます。

永代使用料(墓地代)

まず、お墓にかかる費用として大きな割合を占めるのが「永代使用料」です。

■永代使用料とは

永代使用料とは墓地代、つまり土地代のことで、土地を使う権利を取得するための料金のことを言います。

この権利を永代に渡って取得するという意味を含むため「永代使用料」といわれています。この永代使用料はいわゆる「土地代」のことですので、地域によって発生する費用相場は異なります。具体的には、人口が多い都心では永代使用料も高く、地方では安くなる傾向にあります。

この永代使用料は契約時点で1回だけ支払う費用となり、毎年継続的に払っていくようなものではありません(毎年支払うのは「管理料」です)。

ただし、この永代使用権を購入したとしても、所有権を取得しているわけではありませんので、不動産取得税や固定資産税などの税金は一切かかりません

■永代使用料の相場

この永代使用料の相場に関しては、先ほど述べたように地域差があります。

例えば日本トップクラスといわれている高級墓地の都立青山霊園は、1.50㎡〜3.60㎡で永代使用料は4,137,000円〜9,928,9800円となっています。

一方で、同じ東京でも多摩霊園では使用料は1.80㎡〜6.55㎡で1,620,000円〜5,895,000円、小平霊園では1.70㎡〜5.90㎡で1,455,200円〜5,050,400円となっています。

参考:

参考:

この永代使用料に関しては、地域によって数百万単位で金額も異なるものとなります。

墓石代

お墓の費用では永代使用料のほかに「墓石代」が発生します。墓石代は石の種類やデザイン、彫刻内容などによって価格が大きく異なります。

■墓石の石材費

墓石に使われる石材の材料費は国産か、外国産かによって金額が変わってきます。

一般的に国産のものは金額が高く、外国産のものは値段が安くなる傾向があります。ただし国産、外国産それぞれにたくさんの種類があり、値段も大きく異なります。

代表的な国産石材には、

庵治石

万成石

真壁石

浮金石

稲田石

などがあります。

輸入石材には、

ファイングレイ

インド赤

M1-H

G663

G623

などの種類があります。

お墓を建てる際に石材店が指定されている場合もありますが、特に指定がない場合には石材店を自由に選ぶことができます。公営霊園では多くの場合石材店の指定はありませんが、民営霊園ではほとんどの場合で石材店の指定があります。

■石の使用量

墓石に関しては石の使用量が増えるほど金額も高くなります。

■墓石加工

墓石の加工にもさまざまな種類があるため、加工の有無によって金額は異なってきます。より複雑な加工が加えられるほど、加工費は追加される形になります。

■施工費用

施工費用は整備された霊園のほうが安くなり、山上などの立地条件などによって金額も異なってきます。

これらの石材、石の使用量、加工費、施工費用などの要素によって墓石代が決定しますので、一概に相場がいくらとはいえませんが、例えば石材店の大手といわれている須藤石材店では、3.3㎡の墓地に8寸角の石材で和型墓の墓石だと70〜300万円、洋型墓だと70〜180万円と公表しています。

また5㎡の墓地に9寸角の石材の場合、和型墓墓石でだと90〜300万円、洋型墓だと80〜200万円としています。

参考:

また同じく大手メモリアルアートの大野屋の高輪メモリアルガーデンの安心プランでは、0.54㎡ウォールタイプの墓石料として98万2,800円(税込)としています。

参考:

墓石に関しては金額の幅が広く不透明性が高いことから、トラブルも発生しやすいようで、お墓に関する国民生活センターへの相談件数も1,000件を超えています(※)。よく注意して比較検討する必要がありそうです。

※参考:

その他付属品

お墓にかかる費用では、前述した永代使用料、墓石代が大きな部分を占めますが、その他の付属品に関する費用も発生します。

その他付属品は必ずしも用意しなければならないものとは限りませんが、マイナーというわけでもありません。

■その他付属品とは

まず、その他の付属品には、

塔婆立(とうばたて)

墓誌

灯篭

などが含まれます。

■塔婆立(とうばたて)

塔婆立とは、塔婆(卒塔婆)が風などで倒れたりしないよう立てるものです。金額は6,000円程度から高価なものだと20万円を超えることもありますが、だいたい2万円前後のものが多いようです。

素材もステンレス製、アルミ製、石製、木製などさまざまです。

■墓誌

墓誌とは、そのお墓に眠る先祖の名前や戒名、命日などが刻まれた石碑のことで、墓石の脇に建てられます。

墓誌に情報を刻む費用だけだと数万円ですが、墓誌を購入する場合には墓石と同様、石材や大きさによって金額は大きく異なります。

■灯篭

灯籠は伝統的な照明器具で、照明としての役割だけでなく、ご先祖様や故人が道に迷わないようにといった目的があるといわれています。

この灯籠も種類によって値段はさまざまで、1万円を下回るものから石材によっては数十万円するものもあります。

そのほか、お地蔵様や物置代なども付属品費用として発生する場合があります。

管理料

お墓の購入に伴って毎年発生する費用として、管理料があります。この管理料と永代使用料を混同している方も多いのですが、永代使用料は購入時に一括で支払うもので、管理料は毎年支払うものです。

■管理料とは

お墓を維持するために管理料を支払う必要があります。この管理料はお墓の清掃や植栽などのメンテナンス費用として使われます。

この管理料は永代使用権を取得した時点から発生し、基本的に毎年発生するものとなります。

■管理料の相場は

管理料の相場は、東京都の場合、年間で1,220〜3,660円程度となっています。

管理料に関しては都心部だから高くつくというわけでもなく、多摩霊園(1.75㎡〜5.95㎡)の年間管理料は1,220〜3,660円なのに対し、青山霊園(1.75㎡〜4.00㎡)の年間管理料は1,220〜2,440円と大きな違いはありません。

参考:

管理料は通常、年に一度の支払いとなりますが、数年分をまとめて支払うケースもありますので、事前に確認しておきましょう。

まとめ

お墓の相場についてご紹介しました。お墓に関する費用は初期費用と維持費用に大きく分かれており、初期費用には永代使用料と墓石代、その他付属品などが含まれます。

維持費用にあたるのは毎年支払う管理料で、相場は年間で数千円程度となります。この記事がお墓の購入を検討中の方のお役に立てば幸いです。