5つのデータから絞れた馬は?

先週の『天皇賞(春)』では本命に抜擢したカレンブーケドールが3着に粘ったが、消去したディープボンドが2着に入り、的中ならず。これで皐月賞から泥沼の4連敗となった。

今週予想するのは『NHKマイルC』。いつも通り、過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を消していく。今年は登録25頭のうち、ヴィアルークスが除外対象、エリザベスタワーは回避予定で、この2頭を除く23頭を対象に進めていきたい。なお、執筆時点では賞金900万円のグレイイングリーン、スペシャルドラマ、ダディーズビビッド、ニシノアジャスト、ワザモノ、ヴィジュネルの6頭中1頭が抽選で出走可能となっている。

『前走ニュージーランドT』×『非SS系』★3.2%★

NHKマイルCの最もポピュラーな前哨戦が中山で行われるニュージーランドT(NZT)だ。過去10年で、57頭がこのレースをステップにしている。NZT組の本番での成績は【4-0-3-50】(複勝率12.3%)とイメージ通りあまり直結はしていない。ただし、父がサンデーサイレンス(SS)系の馬は、【3-0-3-20】(同23.1%)とまずまずの成績。一方、非SS系は【1-0-0-30】(同3.2%)で数字は大きく劣る。

今年はNZT組が6頭登録されている。このうちキズナ産駒のバスラットレオンとマツリダゴッホ産駒のワザモノを除く4頭が消去対象となった。

【今年の該当馬】
・ゴールドチャリス
・シティレインボー
・タイムトゥヘヴン
・ヴィジュネル*

『前走人気>前走着順』×『前走上がり4位以下』★4.3%★

続いては前走結果に注目。クラスにかかわらず、前走で人気以上に好走していた馬は、速い上がりを使えていたかどうかが非常に重要となる。前走上がり3位以内をマークしていた場合は【1-3-3-39】(複勝率15.2%)とまずまず馬券に絡んでいるが、上がり4位以下だと【1-0-1-44】(同4.3%)と好走率は一気に下がる。

今年この条件に当てはまったのは合計5頭。うち2頭は既に消去済みで、新たにファルコンS勝ちのルークズネストなどが対象となった。

【今年の該当馬】
・(シティレインボー)
・ルークズネスト
・レイモンドバローズ
・ワザモノ*
・(ヴィジュネル*)

『前走から騎手乗り替わり』×『美浦所属騎手』★7.3%★

3つ目は騎手に絡んだデータを取り上げる。過去10年で前走から騎手が乗り替わったときの成績は【3-5-5-72】(複勝率15.3%)で、継続騎乗時の17.9%と複勝率はほとんど変わらない。ただし、NHKマイルCで手綱を取る騎手が美浦所属だった場合は、【0-2-1-38】(同7.3%)で、同21.9%の栗東所属騎手に比べるとかなり低く、10%を割り込んでいる。

現時点で発表されている騎乗予定の騎手を基に、該当したのは合計8頭。ランドオブリバティなど6頭が新たに消去対象となった。

【今年の該当候補】
・グレイイングリーン*
・(シティレインボー)
・ショックアクション
・スペシャルドラマ*
・ニシノアジャスト*
・ランドオブリバティ
・リッケンバッカー
・(ワザモノ*)

『前走馬体重増or増減なし』×『今回馬体重増or増減なし』★3.7%★

3つのデータを経て、23頭から10頭まで絞ることができた。残る2つの条件は当日の馬体重と当日の人気が絡むため、レース直前まで結論はお預けとなる。4つ目は『前走馬体重増or増減なし』×『今回馬体重増or増減なし』という組み合わせだ。過去10年の該当馬成績は【1-0-0-26】(複勝率3.7%)と苦しんでいる。

残っている10頭の中で、前走プラス体重もしくは増減なしで出走していたのはグレナディアガーズ、シュネルマイスター、バスラットレオン、ロードマックスの4頭。もしNHKマイルCでマイナス体重なら消去は免れる。4頭の取捨はレースの1時間前まで保留となるが、たとえ消去を免れたとしても、押さえの評価としたい。

【今年の該当候補】
・グレナディアガーズ
・シュネルマイスター
・バスラットレオン
・ロードマックス

『前走0秒3以上の負け』×『今回7番人気以下』★5.5%★

最後は、『前走0秒3以上の負け』×『今回7番人気以下』という組み合わせ。過去10年の該当馬成績は【1-0-3-69】(複勝率5.5%)だった。前走0秒3以上の差で負けていた馬でも、NHKマイルCで6番人気以上なら【3-3-3-12】(同42.9%)と複勝率はグンと上がる。

今年の該当候補は以下の5頭。ダディーズビビッド、ヴェイルネビュラ、ロードマックスの3頭は7番人気以下が濃厚で消去対象となるだろう。微妙なのはソングラインとピクシーナイトの2頭。もし6番人気以上なら印は回す予定だ。

【今年の該当候補】
・ソングライン
・ダディーズビビッド*
・ピクシーナイト
・ヴェイルネビュラ
・ロードマックス

5つの消去データの網の目をくぐり抜け、残ったのはアナザーリリックとホウオウアマゾンの2頭だけ。実は対象23頭の中で、この2頭だけに共通するものがある。それが、デビューから一度もマイル以外の距離を走っていないというものだ。他の21頭は少なくとも一度はマイル以外を走っている。3歳マイル王に輝くのはアナザーリリックかホウオウアマゾンのどちらかと見る。最終追い切りを見て、動きのいい方を本命にする予定だ。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中(5月2日時点の回収率は40.7%)。


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