大谷翔平との初対決は左飛と四球

レイズの筒香嘉智が不調に苦しんでいる。注目された5月5日(日本時間6日)のエンゼルス・大谷翔平とのメジャー初対決は左飛と四球。大谷降板後に23打席ぶり安打となる二塁打を放ったが、それでも今季24試合出場で打率.162と確実性を欠き、本塁打はいまだゼロで25三振と持ち味を発揮できていない。

昨年は打率こそ.197と低かったものの、出塁率.314、長打率.395をマーク。8本塁打を放って長打力の片鱗をのぞかせた。しかし、今年放っている長打は二塁打4本のみで、昨年よりもさらに物足りない数字である。

レイズの正一塁手である崔志万(チェ・ジマン)が膝の手術を終え、メジャー復帰に向けて準備を始めた。報道によると、早ければ5月中旬に復帰予定とされており、筒香には時間が残されていない。

2年契約の2年目のため、このまま結果を残せなければ解雇も見えてくる状況なのだ。

なぜメジャーで打てなくなっているのか

筒香がメジャーで打てなくなっている大きな要因として、始動が遅いところにある。

日本は速球で押すよりも変化球でかわす投手も少なくないが、アメリカは力のある速球を投げる投手が多い。そのため、日本で通用した始動のタイミングが、アメリカでは通用しなくなることも十分あり得るのだ。筒香はメジャー投手に順応するためのタイミングの取り方が、まだ定まっていないように見える。

投球モーションにも日米では違いがある。アメリカの投手はモーションに入ってからリリースまでの時間が短く、投球テンポも早い。一方で日本の投手はワインドアップやノーワインドアップなどからモーションが始まりリリースまでの時間が長く、打者はゆったりタイミングを取ることができる。

日本人野手がメジャーでプレーする場合は、日米の投球モーションの違いにも対応しなくてはならない。

ノーステップ打法で起死回生を目指す

筒香は最近、右足を上げるフォームからノーステップ打法に改造した。ノーステップ打法のメリットとして、頭のブレが抑制され、ゆとりを持ってボールを待てることだ。ゆとりを持つことができれば、速い球や動く球にも対応しやすくなる。

実際に大谷翔平がノーステップ打法にフォームを改造した結果、本塁打数も劇的に増えた。今シーズンも既に9本塁打を放っており、本塁打数はリーグトップタイとなっている。大谷の活躍している姿を見て、筒香も起死回生をかけてノーステップ打法に取り組んでいるに違いない。

横浜時代は誰もが認めるホームランバッターとして活躍を続けてきた。ファンからすれば横浜時代に多く見てきた放物線を、メジャーでもたくさん見たいだろう。ノーステップ打法への改造をきっかけに、メジャーの舞台で輝けることを期待したい。

【関連記事】
・エンゼルス・大谷翔平、ノーステップでも規格外な飛距離が生まれる理由
・「リアル二刀流」大谷翔平、打球速度と球速に見る今季の可能性
・勝負のメジャー3年目、マリナーズ・菊池雄星はフォーム改造で飛躍できるか