アサヒとの一騎打ちを制する

3日間開催の最終日、9月20日(月・祝)の中山4Rに行われた芝1800mの2歳未勝利戦は同じ新馬戦で2、3着に敗れた馬のワンツー決着。勝利したのは2番人気のディープインパクト産駒、アスクビクターモア(美浦・田村康仁厩舎)だった。

2020年のセレクトセールで1億8,700万円(税込)で落札され、6月の新馬戦では1番人気に推されていたが、結果は後に札幌2歳Sを制するジオグリフ(美浦・岩戸孝樹厩舎)の末脚に屈する形の3着。2戦目でどのような変わり身を見せるのか注目されていた。

まずまずのスタートを切ると、前に馬を置く形で5、6番手のポジションをキープ。前半4ハロンのレースラップが13.1-12.7-12.8-12.8(51.4)と遅かったものの、やや行きたがる素振りを見せて途中から先頭に立った新馬戦とは違い、しっかり折り合ってレースを進めることができた。

スローペースを嫌って後方にいたセッタレダスト(美浦・武藤善則厩舎)が向正面で捲っていきペースアップ。さらに3角で最後方追走の1番人気アサヒ(美浦・金成貴史厩舎)も進出する。

アスクビクターモアの鞍上戸崎圭太騎手はアサヒとあわせて一緒にポジションを押し上げ、この2頭が並んで先頭へと躍り出たが、坂下でアサヒを突き放すとそのまま最後まで差は縮まらず。1馬身半差をつけて1:49.1というタイムで見事に初勝利をあげた。

2着と3着の差は5馬身と離れ、上位2頭の能力が抜けていたレースだと言える。両馬とも同じ新馬戦を走っていただけに改めてジオグリフの強さがより際立ち、新馬戦のレベルも高かったことを印象づける格好となった。

2着馬アサヒも今回はスタートで出遅れて捲っていくレースとなったが、普通に走れば次走勝ち上がれる馬なので、先々もこの2頭には注目しておいていいだろう。

2歳未勝利戦を制したアスクビクターモア,ⒸSPAIA

登録馬は少ないが素質馬揃い

今週末の2歳戦で注目しているのは9月25日(土)に中京競馬場で行われる野路菊S(オープン・芝2000m)。登録馬は8頭と少ないが、モーリス産駒のマテンロウスカイ(栗東・松永幹夫厩舎)は小倉芝2000mの新馬戦を2:00.9という好時計で勝利。ラスト1ハロンで先頭に立つと後続に5馬身差をつける完勝だった。

同じく小倉芝2000mの新馬戦を勝利したグーデンドラーク(栗東・池添学厩舎)や、そのレースで2着となった後、新潟で未勝利戦を勝利したロードリライアブル(栗東・清水久詞厩舎)、5頭立てと少頭数ながら3馬身半差をつけて勝利したロン(栗東・石橋守厩舎)も名を連ねており、楽しみな一戦だ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。

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