大阪マラソンで国学院大・平林清澄が2時間6分18秒

2月25日に行われた大阪マラソンで国学院大・平林清澄(3年)が学生記録を更新する2時間6分18秒で優勝した。

西山和弥が持っていた2時間6分45秒の初マラソン日本最高記録も更新する好タイム。パリ五輪出場権獲得の設定記録(2時間5分50秒)には届かなかったが、2028年ロサンゼルス五輪へ大きな期待を抱かせる新星誕生となった。

従来の学生記録は2023年2月の別府大分毎日マラソンで青山学院大・横田俊吾がマークした2時間7分45秒。藤原正和(中央大学)が2時間08分12秒を記録した2003年のびわ湖毎日マラソン以来、実に20年ぶりの更新だったが、今回は2年連続で学生新記録が生まれた。

学生で2時間6分台は史上初。歴代10傑は以下の通りとなっている。

①平林清澄(国学院大学)2時間6分18秒 2024年
②横田俊吾(青山学院大学)2時間7分47秒 2023年
③柏優吾(東洋大学)2時間8分11秒 2023年
④藤原正和(中央大学)2時間8分12秒 2003年
⑤吉田祐也(青山学院大学)2時間8分30秒 2020年
⑥細谷翔馬(帝京大学)2時間9分18秒 2022年
⑦伊福陽太(早稲田大学)2時間9分26秒 2024年
⑧サイモン・カリウキ(日本薬科大学)2時間9分41秒 2019年
⑨佐藤敦之(早稲田大学)2時間9分50秒 2000年
⑨土方英和(国学院大学)2時間9分50秒 2020年

MGC新設など強化策の成果?

1979年に瀬古利彦(早稲田大学)がボストンマラソンでマークした当時の日本学生記録(2時間10分12秒)が現在も13位にランキングされていることが、男子マラソンの長い停滞を物語っていた。

しかし、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の新設など日本陸連の改革により、近年はレベルアップが目覚ましい。日本記録も2002年のシカゴマラソンで高岡寿成がマークした2時間6分16秒が長らく更新されていなかったが、2018年の東京マラソンで設楽悠太が16年ぶりに更新すると、大迫傑が同年のシカゴマラソンで2時間5分50秒と初めて5分台をマークした。

さらに2021年2月のびわ湖毎日マラソンでは、鈴木健吾が2時間4分56秒を記録し、ついに4分台に突入。女子でも2024年1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南が2時間18分59秒をマークして19年ぶりに日本記録を更新するなど、地道な取り組みがようやく実を結んできた。

こうなると期待されるのがパリ五輪だ。MGCで2時間8分57秒をマークして優勝した小山直城(Honda)、2時間9分6秒で2位だった赤﨑暁(九電工)はパリ五輪代表に内定。3月3月の東京マラソンで設定記録を上回る選手が出なければ、MGCで3位だった大迫傑(Nike)が代表に内定する。

ちなみに今回の大阪マラソンで、平林清澄はパリ五輪代表の小山直城(2時間6分33秒で3位)に勝っており、いやが上にも今後への期待が高まる。五輪男子マラソンのメダルは、1992年バルセロナ大会で銀メダルを獲得した森下広一が最後。パリ五輪に向け、マラソン界の気運が久々に盛り上がってきた。

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