ファームで4勝、満を持して今季初先発

西武・與座海人と楽天・荘司康誠のインフォグラフィック


西武の6年目サブマリン・與座海人が30日、本拠地・ベルーナドームで今季初先発する。

昨季は先発ローテーションに定着し、自己最多の20試合に登板。初の2ケタ10勝をマークするなど、飛躍のシーズンとなった。今季も開幕ローテ入りが期待されたが、調子が上がらず2軍スタート。ファームで5試合に登板(先発は4試合)して4勝0敗、防御率2.33、QS(6回以上自責点3以下)を3度達成した。

前回登板した21日のヤクルト戦(カーミニーク)では、6回97球を投げて6安打2失点と好投。そこから中8日で今季初の1軍マウンドに上がる。

楽天とは昨季4試合対戦して、3勝1敗、防御率3.42の成績。勝ち越してはいたが、浅村栄斗には11打数4安打、島内宏明には11打数3安打、鈴木大地には6打数2安打と主軸は抑えきれていなかった。

チームの先発陣は今季、平良海馬が先発に転向するなど層が分厚くなったが、與座はその余波を受けて開幕は2軍での調整を余儀なくされた。開幕から約1カ月、昨季の10勝右腕は、ようやく回ってきた今季初先発のチャンスをものにすることができるか。

荘司康誠がプロ2度目の先発

一方、楽天の先発は荘司康誠。ドラフト1位ルーキーは、開幕ローテ入りこそ逃したが、ファームのイースタン・リーグで3試合に先発して、2勝1敗、防御率3.32、奪三振率6.63、与四球率2.84の成績を残し、22日の日本ハム戦(楽天モバイル)で1軍デビュー。

立ち上がりにピンチを招くも無失点で切り抜けると、3回から5回まで一人のランナーも許さず、5回まで1安打無失点、6奪三振の快投を見せる。しかし、6回に3本の長短打を浴び、3失点。味方の援護もなく、プロ初黒星を喫した。そこから中7日でプロ初勝利目指して2度目の先発に臨む。

チームはここまで8勝14敗、借金6と低迷。58得点はリーグワースト、82失点もリーグ5位と投打ともに低空飛行が続く。ドラ1右腕がカンフル剤となれるか。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【パ・リーグ】
日本ハム・C.メネズ−ソフトバンク・藤井皓哉(エスコンF)
オリックス・山岡泰輔−ロッテ・種市篤輝(京セラD大阪)

【セ・リーグ】
巨人・T.ビーディ−広島・D.アンダーソン(東京ドーム)
ヤクルト・吉村貢司郎−阪神・才木浩人(神宮)
中日・髙橋宏斗−DeNA・東克樹(バンテリンドーム)

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