IBF王者フェルナンド・マルティネスと2団体統一戦?

プロボクシングのWBAスーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)の次戦発表記者会見が22日午後1時から「ABEMA(アベマ)」格闘チャンネルで生中継される。ABEMAを運営するサイバーエージェントから対戦相手は発表されていないが、一部で7月7日にIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)と2団体統一戦を行うと報じられている。

井岡は2019年6月にアストン・パリクテ(フィリピン)に10回TKO勝ちしてWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本人男子初の4階級制覇を達成。2020年大晦日には無敗の田中恒成(畑中)を8回TKOで下すなど防衛を重ねた。

2022年大晦日にはWBA王者ジョシュア・フランコ(アメリカ)と統一戦を行い、12回引き分け。WBOから当時同級1位だった中谷潤人(M.T)との指名試合を指示されたが、王座統一にこだわる井岡はベルトを返上し、翌2023年6月に挑戦者としてフランコに挑んだ。

結果、12回判定勝ちでWBA王座を獲得。同年大晦日にホスベル・ペレス(ベネズエラ)に7回KO勝ちでWBA王座の初防衛に成功している。

かみ合いそうな井岡とマルティネス

フェルナンド・マルティネスは2016年リオデジャネイロ五輪フライ級に出場して1回戦敗退後にプロ転向。2022年2月にジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に判定勝ちしてIBFスーパーフライ級王座を獲得した。その後2度の防衛に成功しており、ここまで16戦全勝(9KO)をマークしている。

身長157センチと井岡より約8センチ低いが、ガッチリした体格で、アルゼンチンらしい馬力型の右ファイター。IBFスーパーフライ級王座を9度防衛したアンカハスに2連勝した通り、スタミナとタフネスは一流と言っていい。

報道通り両者の対戦なら、スピードの井岡とパワーのマルティネスという分かりやすい構図になる。両者はかみ合うと見られ、スリリングな展開が期待できるだろう。前進してくるIBF王者にカウンターを的確に決められれば、井岡のKO勝利&2団体統一も十分にあり得る。

井岡が対戦を熱望してきたWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(34=メキシコ)は6月に防衛戦を控えている。また、WBO王者は井岡が倒した田中恒成が2月にベルトを奪って4階級制覇を達成したばかり。井岡が2団体統一すれば、その後さらに統一戦の気運が高まる可能性もありそうだ。

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