打球速度160キロ未満の本塁打は今季2本目

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地時間6月26日(日本時間25日)、敵地で行われたシカゴ・ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で先発出場。第1打席で今季24号となる先頭打者本塁打を放った。

見せ場はプレイボール直後に訪れる。相手先発クリス・フレクセンに対し、2ボール・2ストライクと追い込まれながら、5球目のカーブに体勢を崩されることなくしっかりと反応。舞い上がった打球はフェンス際でジャンプした右翼手のグラブをかすめるようにギリギリでオーバーフェンス。いきなり2試合ぶりとなる本塁打が飛び出した。

2試合ぶりの24号は、今季2本目の先頭打者本塁打。これが直近5戦4発目、6月23試合目で10本塁打に到達している。

しかし、本人的には“打ち損じ”だったか、打った直後は苦い表情を浮かべてしばらくバットを持ったまま一塁へ。打球がフェンスを越えたことを認識したのは一塁ベースを回ってからで、味方ベンチの指摘を受けて一度戻ってベースを踏みなおし、再び二塁に向かって走り出すという珍しいシーンも見られた。

『Statcast』のデータを見ても、打球速度93.8マイル(約150.9キロ)は今季最も遅い打球速度の本塁打。直近2発も113.1マイル(約182キロ)、115.5マイル(約185.8キロ)と会心の当たりが続いていたように、打球速度160キロ未満の本塁打は現地4月26日のブルージェイズ戦で放った7号以来、今季2本目だった。

チームも4−3で接戦を制し、大谷は4回の第3打席でも適時打を放ってこの日は4打数2安打2打点。チームの勝利に貢献した。

打率.320と24本塁打はリーグトップで、打点も60に伸ばしてトップとは「4」差。打率こそ直近2カ月から下げているものの、本塁打と打点はすでに4月・5月を上回るハイペースだ。

得意な6月も残り3試合。各成績をどこまで伸ばして勝負の夏場に向かっていくことができるか、「1番」で躍動する背番号17から目が離せない。

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