「今や1番頼りになる」巨人・山口俊が勝てる理由とは?

「今や1番頼りになる」巨人・山口俊が勝てる理由とは?

自身初の最多勝が射程圏内

9月16日終了時点で優勝マジックを「4」とし、5年ぶりのリーグ優勝が目前に迫ってきた巨人。絶対的エース・菅野智之が腰痛で離脱した中、先発投手陣を牽引しているのがハーラーダービートップの14勝(4敗)を挙げている山口俊だ。

DeNA在籍時代の2016年に挙げた11勝(5敗)がこれまでの自己最多だったが、今季は既に更新している上、巨人にフリーエージェント(FA)移籍してきた投手の最多勝も更新している(これまでは工藤公康、杉内俊哉の12勝が最多)。さらには、自身初となる最多勝のタイトルも射程圏内だ。

防御率はリーグ5位の2.88、先発投手が6イニング以上を投げ、3自責点以内に抑えた時に記録されるQS(Quality Start)の達成率はリーグ4位の70.83%と、先発投手として安定した投球を続けている。

チーム別に見るとヤクルト戦で4勝、広島戦で3勝を挙げているほか、中日と阪神からは2勝ずつ、DeNAからは1勝。交流戦で登板したソフトバンクと日本ハムとの試合でもそれぞれ1勝を挙げるなど、特に苦手としているチームがなく、満遍なく勝ち星を挙げていることも大きい。

SNSにも「今や1番頼りになるのが山口。キツイだろうが、あと少し頑張ってほしい」「菅野の状態が万全でない以上、山口にかかる期待は大きい」「今季は勝負所で抑えて、自分で勝ちを引き寄せている」といった声が寄せられるなど、ファンの期待値は高い。

被本塁打が少なく、援護率が高い

これまでのところ、数々の項目で好成績を挙げている山口だが、中でも特筆すべきなのは被本塁打が少ないこと。156.1回を投げて打たれた本塁打は、わずか8本。1試合完投相当の9イニングあたり何本の本塁打を打たれたかという投手の指標HR/9(被本塁打率)は、リーグ1位の0.46をマークしている。

セ・リーグ HR/9ランキングⒸSPAIA

ⒸSPAIA

防御率が野手の守備力や運に左右される数値である一方、完全に投手の責任である「被本塁打」「与四死球」「奪三振」で評価する指標FIP(Fielding Independent Pitching)もリーグ1位の2.77をマーク。山口は勝つべくして勝てているのだ。

セ・リーグ FIPランキングⒸSPAIA

ⒸSPAIA

また、山口が投げる試合は打線の援護も多く、援護率もリーグ1位の6.32。一発を浴びたり、無駄な死球を出してしまうと試合の主導権が相手チームにいきがちだが、山口はその部分で安定している。そのことと援護率の高さは無関係ではないはずだ。

生命線はフォーク

山口の武器といえば、切れ味抜群のフォーク。今季は全球種におけるフォークの割合が昨季の約21%から約27%と増加。現在リーグトップの175個の三振を奪っているが、そのうち116個がフォークによるものだ。被打率も全球種の中で最も低い.161(昨季は.137)をマークしており、山口の投球の生命線となっていることは間違いない。

ハーラーダービー単独トップに立つ14勝目を挙げた9月13日の広島戦。7回2/3を4安打1失点でしのぐ好投を見せたが、同試合でもフォークがウイニングショットとして冴え渡った。2点リードして迎えた7回に2死一、二塁のピンチを招いたが、ここでも最後は代打の坂倉将吾をフォークで空振り三振にしとめ、結果10奪三振のうち7個をフォークで奪っている。

今季の山口は、力みがなくリラックスして投げていながらピンチを迎えれば一段ギアを上げており、良い意味で昨季の菅野のような適当さがある。かつては剛球のイメージが強かったが、今ではここぞという時に集中し制球できているのだ。

今季、最多勝や最多奪三振といったタイトルを獲得できれば、さらに自信もつくだろう。クライマックスシリーズ(CS)の突破と7年ぶりの日本一は、山口の右腕にかかっていると言っても過言ではない。

※数字は2019年9月17日現在


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