2024年5月24日(金)〜6月2日(日)シアター711にて、TAAC『静かにしないで』が上演される。この度、メインビジュアル、作演出・キャストコメントが解禁となった。

本作は、タカイアキフミが主宰をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)の新作公演 。

テレビなどのメディアで日々取り上げられた出来事の「その後」を描いてきたTAACだが、今作は、コロナ禍による生活様式の変化で隆盛したフードデリバリーサービスの「その後」を描く会話劇。


出演者は、舞台だけでなく、映画やドラマなど幅広く活躍し、TAAC作品には『狂人なおもて往生をとぐ』に続き4度目の参加となる永嶋柊吾。数々の映像作品に出演し、モダンスイマーズ『嗚呼いま、だから愛。』以来6年ぶりの舞台出演となる小林リュージュ。自身が主宰する劇団「ハイワイヤ」では作・演出を手掛け、劇団かもめんたる、ゴツプロ、ろりえなど、話題の劇団に出演し精力的に活動を行う高畑裕太。

ビジュアルには、窓の奥に佇み外の世界を眺める弟(永嶋柊吾)とそんな弟を見つめる兄(小林リュージュ)の姿が収められている。

本ビジュアルには、ポートレートやファッションを中心に雑誌や広告での撮影を数多く手掛け、RADWIMPS15周年のアーティスト写真を担当、森山未來とのコラボ展示などジャンルにとらわれず写真表現の幅を拡張している写真家・岩本幸一郎が、初めて演劇作品のビジュアル撮影を担当した。


演出 タカイアキフミ コメント

演劇をやることに、この頃限界を感じています。だけど、演劇でなにかを掴み取りたい自分がいることもまた確かなことです。そんな今の僕を重ね合わせたり合わせなかったりしながら、ないかもしれない希望に向かって、それでも生きる人間たちを描きたいと思います。頼もしい同志たちと共に、今あるものを出し尽くして、豊かな空間と時間を積み上げたいです。誰かの心に届きますように。

舞台はある兄弟が営むゴーストレストラン。コロナ禍によって大きく売上を伸ばしたが、コロナの落ち着きとともに淘汰され、閉店することが決まった。 最終営業日を終え片付けをしていると、なぜか配達員がやって来て……。
これは、ないかもしれない希望に向かって、それでも生きていこうとする人間たちの物語である。
※ゴーストレストランとは…店内で飲⾷することなく、デリバリーに特化して料理を提供する店のこと。

出演者コメント

■永嶋柊吾
最早TAACの常連と化してきてはいますが。作品を創るということに対しての緊張感や思いは変わっていないように思います。むしろ熱だけは上がり続けているように思います。そんな中でお互いに「集大成になるようなものを」とつくり始めたのがこの作品です。そうなると思います。ご観劇ください。

■小林リュージュ
物事が日に日にコンビニエンスになっている現代社会の中で、見えなくなっている事、人間って元来そうじゃないよね? ってことが沢山あります。今、この時期だから挑戦させて頂く意義のある作品になると思っています。3人芝居です。永嶋柊吾くんと高畑裕太くんと、タカイさんと創る世界にどっぷりつかりたいと今から楽しみにしています。

■高畑裕太
TAAC初参加の高畑裕太です。人生で初めての3人芝居に臨みます。10年来にも渡る旧友と創作するのも初めてです。711も役者として立つのは初めてなので、本当に初めて尽くしの現場です。ただ今回の作品はそれぞれにとって、とても意味がある特別な公演になると感じています。このメンバーでしか出せない味を、是非感じて下さい。