2024年10月5日(土)京都コンサートホール 大ホールにて、Osaka Shion Wind Orchestra「第7回京都定期演奏会」が開催される。指揮/作曲に天野正道を迎え、オール・天野正道・プログラムで送る。

前半のプログラムは吹奏楽オリジナル作品4曲で構成。さまざまな音楽ジャンルを経験・会得してきた天野ならではの世界観がカラフルに現れる。「ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ」「シネマ・シメリック」はコンクールでも人気の作品。「エクスピエイション」は1999年に起こったコソボ内戦に際し、さまざまな思いを持ち作曲されたメッセージ性の強い作品です。「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」は発表当時、天野作品には珍しい緩徐曲として話題になった曲だ。

後半は天野の代表作である「GR」だ。原作は横山光輝のSFロボット漫画「ジャイアントロボ」で、1990年代にアニメ化された。その際の音楽を担当したのが天野で、そのアニメの音楽を5時間・全編フルオーケストラで作曲し、当時の常識を遥かにしのぐスケールの大きさの作品となっている。その中から吹奏楽に編曲された作品が現在で5作、あらゆる場面の音楽をセレクトした交響組曲として発表されている。今回はこの演奏会のために、天野自身がこの5作を再構成した特別版「Shion Special Selection」を届ける。