4月12日に公開されたアニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の国内興行収入が3日に100億円を突破した。配給元の東宝が4日に発表。

 シリーズ史上最高興収の138億8000万円を記録した前作「黒鉄の魚影(サブマリン)」に続く100億円超え。東宝によると、シリーズアニメとして2作連続での大台突破は邦画史上初の快挙となる。

 3日までの観客動員数は約732万人で、現在の興収は105億円を超えた。公開から22日間での100億円突破は、前作の24日間より2日早く、シリーズ史上最高興収を更新する可能性も高まってきた。ヒットを受けて東宝は「見るたびに新たな発見があると、多くのお客さまから高い支持を集めています」とコメントした。

 劇場版シリーズは1997年にスタート。長寿作品だからこそ、子供の頃ファンだった人が親となり、親子2代で観賞する人も多い。27作目の今作は、新選組にまつわる日本刀をきっかけに起こるバトルミステリー。映画関係者は「近年の劇場版の中でも特に今作は謎解きが難解。答え合わせのため、何度も劇場に足を運ぶファンも多いのではないか」と指摘した。