フィギュアスケートの元世界選手権王者で昨季限りで引退した高橋大輔さん(38)が主演のアイスショー「氷艶 hyoen 2024 -十字星のキセキ-」が21日、公式サイトを通じ、俳優・小野田龍之介(32)の降板を発表した。

 同公演は、6月8日から11日まで神奈川・横浜アリーナで開催される。物語は宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」がモチーフ。2017年の第1弾は歌舞伎、19年の第2弾は「源氏物語」をテーマに、スポーツと日本文化を融合したストーリー仕立てのアイスショーを届けてきた第3弾。演出を宮本亞門氏、脚本を坂口理子氏が担当する予定だったが、今月16日に「度重なる協議の上、宮本亞門さんは『演出』から『演出原案』とさせていただくこととなりました」と発表。「これまでの氷艶の全公演に携わってこられた尾上菊之丞さんに『演出統括』としてチームを率いていただくこととなりました」とし、さらに2019年公演に出演していた福士誠治が「演技指導」として参加することも併せて発表。ファンを驚かせていた。

 この日は「出演者降板と代役のお知らせ」として、「新たな環境で制作に取り組む中で 出演者・小野田龍之介さんから降板のお申し出を受け、本人と所属事務所、主催の間で話し合いを行いましたが、最終的には小野田さんのお気持ちを尊重し、降板という結論に至りました」と、キャストの降板を報告。

 「降板にあたり、公演を楽しみにされていたファンの皆様にはご心配、ご迷惑をおかけ致します事を、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「小野田さんにおかれましては、ここまでスケートの練習、歌稽古に真摯に取り組んでくださったことに感謝を申し上げると共に、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」と、小野田への感謝を記した。

 小野田が担当する予定だった「トキオ役」は、俳優・大野拓朗が緊急で代役を務める。「大野さんにおかれましては、氷上での歌唱・演技という特殊な作品に対し、公演まで1か月を切るタイミングでの突然のオファーをく前向きにお受けいただき、心より感謝を申し上げます」と感謝した。

 なお、出演者交代による一般チケットの払い戻しには応じない。6月9日に開催を予定している「アフタートークショー」については、登壇者を改めて知らせるとした。