女優の草笛光子(90)が21日、都内で行われた映画「九十歳。何がめでたい」完成披露舞台あいさつに出席した。

 この日、主演の草笛とともに、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、LiLiCo、真矢ミキ、前田哲監督が登壇。

 真っ白なドレスに身を包み、唐沢から手を支えられながら登場した草笛。ハキハキとした口調で元気に「本当に幸せでございます」と喜びをかみしめた。

 直木賞をはじめ数々の賞を受賞してきた作家。佐藤愛子のベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」を実写映画化した本作。90歳を迎え、ヘトヘトになった作家自身の日々の暮らしと世の中への怒り、戸惑いを描く。

“世の中を痛快に一刀両断する90歳の作家”という役どころにちなみ、草笛は観客から寄せられた悩みをズバッと解決した。

 イベント最後には“めでたい”鏡開きを行い、映画の完成を祝福。これから映画を見る観客に向け「どんな映画になっているか分かりません。楽しんでいただきたい」と微笑んだ。