テレビ東京の教養バラエティー「何を隠そう…ソレが!」(水曜後9・00)には、番組を盛り上げる2種類のボタンがある。話の肝となる部分では語り手が赤色の「何を隠そう…ソレが!」ボタンを押し、要点を強調して話す。一方、他の語り手ゲストは青色の「ちなみにソレで言うと…」ボタンを押し、別の方向に話を膨らませることができる。

 ボタンは語り手代表の千原ジュニア(50)のアイデアがきっかけで誕生。オチの前に特徴的なフレーズを挟み込む発想をブラッシュアップし、現在の形が出来上がった。荻野和人プロデューサーは「話し下手な人でも話を面白くすることができるシステム。青いボタンがあることで語り手側が補い合い、さらなる化学反応を起こします」とボタンが果たす役割を説明する。

 現在はアンミカ(52)やカズレーザー(39)ら、トークバラエティーの経験が豊富なタレントが語り手として活躍中。だが、このボタンがあればより多様な人材を起用することも可能だ。荻野氏は「専門家のような人でもトークが面白く聞こえるような構成になっています」。アイデアの詰まったボタンシステムが、より視聴者を楽しませる。