TOBE所属の男性7人グループ「IMP.」影山拓也(26)が22日、京都鉄道博物館で主演舞台「星列車で行こう」(7月27日〜8月19日=京都南座、8月23〜26日=名古屋御園座)の取材会を行った。

 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(74)が演出を手がける新作の現代音楽劇で、苦悩を抱える若者3人が「乗れば夢が見つかる」という伝説の列車に乗り合わせ「自分」を見つけていくファンタジー。

 影山は舞台で演じる太郎という人物像に「自分に少し似ているなって思っています。夢を求め、一緒に旅する青年にアドバイスを出したり、冷静にはできるんだけど、いざ自分のことになると行き詰まる…というか」と自分に重ね合わせた。

 玉三郎は、2年ほど前にTOBEの代表取締役を務める滝沢秀明氏(42)と「何か一緒に作りたいね」と話していたことを明かした上で「今回、影山くんとご一緒できることになりました。社長(滝沢氏)があまり語らない人なので分からないけれど、影山くんはすごく明るくて前向きな青年」と絶賛。

 影山も「滝沢さん自身は僕らに対して事細かく語らない方なので…」と苦笑いを浮かべながらも「お話を頂いた時はうれしさと驚きと。何といっても玉三郎さんとご一緒できることは、これからも僕の中でずっと宝物になると思います」と目を輝かせた。

 さらに「舞台で歌を歌うんですが、その稽古でも厳しく指導して頂いたのがうれしくて。もう、年を重ねて行くとあまり言ってくれなくなるので、こんな僕1人に対しても、とても真剣に向き合ってくださる。何としても舞台を成功させようと思います」と力を込めた。

 闇バイトに手を出し、列車に逃げ込んでくる次郎役の松田悟志(45)は「心から楽しんで最高の作品にしたい」。役者になり損なった青年役の松村龍之介(30)は「玉三郎さんはすごく穏やかで物腰は柔らかいけれど、熱い情熱が見え隠れする方。その下で僕もビョーンって成長できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 青年たちを見守る車掌役の石井一孝(56)は劇中でモーツァルトのオペラ「魔笛」からナンバーを披露する予定で「麗しいイケメンに囲まれ、単なるオッチャンにならないように頑張りたい」と笑わせた。