女優の上戸彩(38)が、17日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」(月曜後9・00)にゲスト出演し、自身の転機になったドラマ出演を振り返った。

 11歳で挑戦した全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。当初は4人組アイドルグループ「Z−1」の一員として活動していた。そんな上戸が一躍、脚光を浴びたのが、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」だった。

 上戸が演じた鶴本直は、性同一性障害を自認するという、同作史上きっての難役だった。「あれで生活、人生、すべて変わりました」。最も変わったのは「睡眠時間」といい、「30分という感じで…」「何年もですよね。月に1回、休みは絶対に下さいって言って、それを約束を破られた時は、もうブチギレてました」とも明かした。

 「男は男らしく、女は女らしく」と普通に教えられていた時代。上戸は、心は男の子という役どころで、それを意識した役作りをしたという。演技指導の“先生”は、2歳上の兄だった。番組に声と後ろ姿で出演した次兄は、「当時妹が、男っぽい歩き方ってどんな歩き方かって分からなかったみたいで。1時間くらい練習したんですけど…」と回想した。

 次兄のレクチャーを受けて上戸は撮影現場へ。しかし、次兄は「歩き方にくせがあったみたいで。やんちゃだったので…」と打ち明けた。上戸が次兄から教わったのは、いわゆる“ヤンキー歩き”のような歩き方だったという。

 上戸は現場での様子を回想した。「やったんですよね。オープニングシーンは足(のカット)からだったんですよ、鶴本直の。テークが数えられないほど、ジャイさん(福澤克雄監督)にもう1回、もう1回って」。NG祭りだったといい、次兄も「2人とも“何でダメだったか分からないね”って」と不思議そうに振り返っていた。