お笑いコンビ「ハマノとヘンミ」のへんみ亮介(28)が24日放送の日本テレビ「大悟の芸人領収書」(月曜後11・59)にゲスト出演。2020年に他界した志村けんさん(享年70)とのエピソードを明かした。

 正統派コントで知られる「ハマノとヘンミ」のへんみはこの日、志村さんが19年に出演した舞台「志村魂」のチケット2枚を持参。「僕が憧れの志村さんに思いを伝えるために買ったチケット代になります」と明かした。

 へんみは当時芸歴1年目だったというが「なんとかして志村さんに会えるんじゃないかと思って。麻布十番で高い日本酒を買って明治座に行ったんですよ」と打ち明けた。

 終演後、フロントで「太田プロから参りました。へんみと申します。志村さんに楽屋見舞いをお持ちしました」と告げたところ内線で関係者につないでくれたというが、「太田プロの別の先輩と勘違いされてしまいまして。どうやら酒を持って明治座に辺見えみりがやってきたと。大騒ぎになって」。そこにマネジャーが慌てて訪れ、「事の事情全部話したら、メチャクチャに怒られて、結局門前払いされちゃって」と振り返った。

 それでもへんみは「こんなこともあろうかと、翌日分のチケットも抑えてましたから」と「今度は千疋屋でフルーツゼリーセットを買って、明治座にまた行ったんですよ」と再アタック。すると公演に出演していた同じ事務所のダチョウ倶楽部のチーフマネジャーに玄関で会い、「君が例のへんみか。ただ最近こんな若手はいないから、舞台が終わったら関係者口に来なさい」と告げられたという。

 舞台が終わり関係者口に行くと、30人ぐらいの関係者があいさつの列を作っていたという。粘って待っていると、チーフマネジャーがあきれ、あいさつしても良いか志村さんに尋ねてくれたとした。

 すると中から「いいよ」と志村さんの声が。「結果、志村さんの楽屋に通していただけたんですよ」と会えることになったとした。

 「で、いざ志村さんとお話させていただけるってなったんですけど、絶対にスタッフじゃない、一定の速度で志村さんをずっとうちわであおいでいる謎の美女がいて」と回顧。MCの「千鳥」大悟は「違う違う、あれは志村さんしか買えない電化製品の扇風機」と説明した。

 へんみは「でもその状況を見てガチガチに緊張してしまって。およそ3分ほど話をさせてもらったんですけど。“志村さんに小さい頃から憧れて芸人になりました”って直接お伝えすることができて。志村さんは“太田プロ入ったんだったら、まず俺を好きになる前に、ダチョウ倶楽部を好きになんなきゃいけないよ”って」と言われたと振り返った。

 大悟が「いい事言うねぇ」と感心。大悟がこのチケット2枚の金額9000円を承認すれば、番組から代金が支払われるが、へんみは「もしこれ承認していただけたら、この9000円で、ちょっとでも志村さんに近づけるように、コントで使うかつらを新調したいなと」と意欲を見せた。

 だが大悟はこのチケットをまさかの「差し戻し」に。「このチケット代は自分で払って見に行ったモノにした方がいいということで、ワシが払わん方がいいなと」と理由を明かした。