原菜乃華 主演映画「見える子ちゃん」で霊が見える女子高生役 お化けは見えないふりも、未来は見えている
スポニチアネックス6/6(金)5:00

「見える子ちゃん」で主演を務める原菜乃華(撮影・大城 有生希)
女優の原菜乃華(21)が、6日公開の主演映画「見える子ちゃん」(監督中村義洋)で繊細な演技を見せている。同名のホラーコメディー漫画が原作で、霊が見えるようになってしまった女子高生が全力で「見て見ぬふり」をする物語。スポニチ本紙のインタビューに応じ「怖がっているように見せちゃいけないけど、恐怖は伝えなきゃいけない。そのあんばいが難しかった」と撮影を振り返った。
難役に対しても、細かな心情を映し出す豊かな表情と表現力が原の魅力のひとつだ。今作では「瞳の動きやまばたきの回数まで、ミリ単位で調整しました」と、微妙な表情の変化でにじみ出る恐怖感を見事に表現している。
そんな演技力は、現実を“見て見ぬふり”せず自分と向き合い重ねた努力のたまものだ。6歳で子役としてデビューしたが「14、15歳の頃は仕事が全然なかった」と明かす。当時は「オーディションも100回受けて100回落ちるくらい」という状況だった。
そこで、高校進学を機に一念発起。学校が終わるとすぐに帰宅し、所属事務所のレッスンに加え1コマ3〜4時間の外部レッスンも掛け持ちした。「勉強や運動も人よりできるタイプではない。自信を持てることがお芝居しかなかった」と信じた武器を磨き続けた。
青春を演技にささげた学生時代。その努力は結果となって表れた。22年公開の映画「すずめの戸締まり」(監督新海誠)では、1700人を超えるオーディションを突破して主演声優に抜てき。その後も人気アニメを実写ドラマ・映画化した「【推しの子】」、現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」など話題作に次々出演し、確かな存在感を放っている。「青春というものは過ごせていませんが、自分の中では必要な時間だった」。青春と引き換えても後悔のないぐらい、大切なものを得られた。
来月も4日公開の映画「ババンババンバンバンパイア」、9日スタートの日本テレビドラマ「ちはやふる―めぐり―」と出演作品が目白押し。まさに充実の時を迎えている。「医療モノや弁護士、専門用語を使う職業作品やアクションにも挑戦したい」と目を輝かせる原。その瞳には、明るく充実した未来が見えている。(塩野 遥寿)
◇原 菜乃華(はら・なのか)2003年(平15)8月26日生まれ、東京都出身の21歳。11年製作の短編映画「Lieland」で映画初主演。23年には映画「ミステリと言う勿れ」で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。特技は水泳。1メートル61。











