サンダースが王座返上 8月にドーピング検査で陽性反応

 ボクシングのWBO世界ミドル級王者ビリージョー・サンダース(英国)が11日、王座を返上した。WBOのパコ・バルカルセル会長が複数の米国メディアに明かした。20日に米マサチューセッツ州ボストンで防衛戦を予定していたサンダースは8月末の薬物検査で興奮剤オキシロフリンに陽性反応を示し、同州コミッションがライセンス発給を拒否。WBOは王座剥奪を示唆するとともに、20日の興行でサンダースに挑戦予定だった同級1位デメトリアス・アンドラーデ(米国)と同級2位ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)による暫定王座決定戦を認めていた。バルカルセル会長はサンダースの王座返上により、20日のアンドラーデ―カウトンドクワが正規王座決定戦になると話した。

 オキシロフリンは英国では試合当日の検査のみ禁止薬物に指定されており、サンダースは英国では処分の対象外。しかし、ボストンでの試合はVADA(ボランティア反ドーピング機関)による事前の薬物検査が義務づけられていた。サンダースは陽性反応は鼻づまりを抑えるスプレーの影響によるものと主張。フランク・ウォーレン・プロモーターはマサチューセッツ州コミッションを法的に訴える方針を示していたが、バルカルセル会長はサンダースから異議申し立てをせずに王座を返上するとのメールが届いたと明かした。WBOは6カ月の資格停止処分を科す予定だという。

 サンダースの王座返上により、ミドル級の主要4団体世界王者はWBAが村田諒太(帝拳)、WBAスーパー及びWBCがサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)、WBC暫定がジャモール・チャーロ(米国)、IBFとWBOが空位となった。IBFはセルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)とダニエル・ジェイコブス(米国)が27日に米ニューヨークで王座決定戦を行う。


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