上原、清水戦は「10対0で不利」も…師匠の“番狂わせ”再現狙う

上原、清水戦は「10対0で不利」も…師匠の“番狂わせ”再現狙う

 東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32=大橋)に、東洋同級5位に上原拓哉(22=アポロ)が後楽園ホール(12月3日)で挑戦すると、所属ジムが12日に発表した。

 相手は、言わずと知れたロンドン五輪銅メダリストのサウスポー。プロ入り後も期待通りに7戦7KO勝ち。世界王座も近いと言われるエリートだ。

 一方、上原のアマ最高成績は、故郷・沖縄の南風原(はえばる)高2年時の高校総体ベスト32。卒業後は地元企業に就職してグローブをいったんつるし、悠々自適に遊び回ったという。

 しかし、次第に自堕落な生活を「このままではいけない」と思うようになった。そんなときに知人からプロ入りの誘いを受け、一念発起して大阪の同ジムに入門。度紀嘉男会長が「すごくまじめ」と評する熱心な練習で素質が開花した。デビューから4年で破竹の16連勝を飾り「いつのまにか、こんなところに」と、無敗で東洋太平洋のベルトを狙う位置にきた。

 この日、大阪市内の所属ジムで会見した上原は「客観的に見て、10対0で不利。壁が高過ぎる」とマッチメークに苦笑い。「試合までに恐怖心を埋めたい」と闘志を内に秘めた。

 度紀会長にも現役時代、これと似た心境だった試合がある。当時、日本ボクシング界期待の星と言われた岡部進との一戦だ。

 “世界前哨戦”と位置づけられた試合で、岡部の引き立て役だったはずの同会長は、下馬評を覆す鮮やかな2回KO勝ちを収め周囲を驚かせた。それだけに、同会長は「清水君も同じ人間。上原に勢いがあるときにやりたかった」と、2連続KO勝ちで上昇気流に乗る愛弟子に期待する。

 上原は「(自分の)長所は足」と、師匠譲りのフットワークに活路を探る構えだ。


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