【荒磯親方 真眼】脳と体が一致してきた志摩ノ海の理想的押し相撲

【荒磯親方 真眼】脳と体が一致してきた志摩ノ海の理想的押し相撲

 ◇大相撲名古屋場所5日目(2019年7月11日 ドルフィンズアリーナ)

 志摩ノ海は突き押しの阿武咲の左の脇が空いた瞬間、しっかり右はずを入れました。人間は脇の下に手が入ると力が抜けるものです。阿武咲が起き上がったことで引き落としが決まりました。

 私はおっつけを得意としていましたが、おっつけとはず押しは一緒だと考えています。はず押しの延長線上がおっつけで、相手が差してくればおっつけとなります。志摩ノ海は深く差されても絞り上げることができます。それも基本を徹底しているからで、私は技能賞に値する押し相撲と捉えています。

 入幕2場所目で30歳と遅咲きですが、私もそうでしたが、30歳前後は一番力が出るころです。いろいろな経験をしたことで脳味噌と体が一致してきます。この日のように理想の力の出し方ができれば疲労も残らず、後半戦にもつながります。今の力士にはいないタイプで、上位との対戦が楽しみな力士です。(元横綱・稀勢の里)


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