◇大相撲夏場所10日目(2021年5月18日 両国国技館)

 西十両2枚目の宇良が熟練プロボクサーのような“神ディフェンス”で勝ち越しを決め、17年九州場所以来の再入幕に前進した。

 旭秀鵬との一番は、立ち合いで潜り込む動き。これが相手の右張り手を“ダッキング”でかわす形となり、空振りした相手は前のめりに崩れた。この間、0秒9。宇良は相手の右太腿付近に圧力をかけており、決まり手は突き落としとなったが、勝ち名乗りを受けた後も状況を把握できず、きょとんとした表情を浮かべた。

 「(相手の)張り差しによく反応できたかな。それで決まったのは予想外でした。あとで(映像を)見てみます」。もう1勝上積みすれば幕内復帰はより確実になる。「あと1勝、なんとしても挙げたい」と気合満点だった。