◇セ・リーグ 巨人0―0広島(2024年4月19日 マツダ)

 巨人は0―0で突入した広島との延長戦で最後まで決着つかず、12回を戦ってスコアレスドロー。4試合ぶりの白星を飾ることができず、今季2引き分け目となった。

 延長12回の攻撃も2死一塁で坂本がこの試合3つ目の三振に倒れて無得点に終わり、勝利が消滅。

 0―0のまま迎えたその裏だった。この回から登板した6番手左腕・横川が2死から坂倉に中前打され、代走にはこの日が誕生日の俊足・羽月。打席には代打・松山を迎えたが、松山に初球を投げる前に羽月がけん制球に飛び出し、二盗失敗で試合終了というあっけない幕切れとなった。

 今季最多9得点を挙げて勝利した12日の広島戦(東京D)から中6日。その時と同じ戸郷、九里の投げ合いとなったが、その時に6回途中9失点KOした九里に対してこの日は打線が沈黙した。

 4回には2死から岡本和が10打席ぶり安打となる左前打を放ち、丸が9球粘って四球を選んで一、二塁としたが、萩尾が凡打で無得点。円陣を組んでから臨んだ5回には吉川の右前打などで2死二塁としたが、佐々木が空振り三振に倒れた。

 6回も2四球をもらって2死一、二塁としたが、萩尾が凡打。0―0のままマウンドが2番手右腕・矢崎に代わった7回も先頭・小林の四球出塁から2死三塁としたが、代打・大城卓が凡打してこの回も無得点で終わった。

 先発マウンドに上がった戸郷は初回の2死三塁を切り抜けると、2回の無死一塁では一走・小園の二盗を小林が強肩で刺して打者・坂倉と三振ゲッツー。4回には2死一、三塁とされるも苦手な坂倉を三ゴロに打ち取った。7回まで4安打無失点で106球を投げ切ったが、打線は9回まで九里、矢崎、島内、栗林の継投の前にわずか2安打。0―0のまま2試合連続の延長戦に入っていた。

 坂本は2試合ぶりにスタメン復帰したが、6打数無安打3三振で5試合23打席連続ノーヒット。巨人打線はこれで6試合連続3得点以下で、直近4戦で計2得点と得点力不足に泣いた。

 なお、巨人のスコアレスドローは昨年9月8日の中日戦(東京D)以来。マツダでは2009年5月16日以来15年ぶりとなった。

 ▼杉内投手チーフコーチ (戸郷に)前回やられていたので、ちゃんとねやり返してくれたんじゃないかと思います。点も入ってれば勝ちもついていたんですどね、これはしかたないですよね。