◇セ・リーグ 巨人2―6広島(2024年4月20日 マツダ)

 巨人は12安打を放つも12残塁という拙攻に次ぐ拙攻で広島に完敗を喫し、1分けを挟んで今季2度目の3連敗。貯金が1に減った。

 今季初先発登板となった5年目左腕・井上が初回、打者8人に5安打を集中され、いきなり4失点。厳しい立ち上がりになったが、打線もなかなか援護できなかった。

 試合前まで20イニング連続無得点だった巨人打線。初回1死一、二塁の先制機を逃すと、3回には2死からオコエ、坂本の連打でチャンス拡大のはずがオコエが三塁憤死して反撃機を逃した。

 4回にも長野、大城卓の連打で2死一、二塁としたが、無得点。5回も代打・中山の今季初安打や坂本の今季初&通算185度目猛打賞となる安打などで2死満塁と相手先発右腕・森下を攻め立てたが、またも無得点に終わった。

 初回に4点先制した広島打線が2回から5回まで完全沈黙するなか、巨人打線は5回までに8安打を打ちながら無得点で早くも8残塁。すると、0―4のまま迎えた6回、この回から登板した3番手右腕・堀田が1失点した。

 6回まで9安打を放ちながら9残塁で無得点が続いた巨人。0―5で迎えた7回には門脇、オコエの連打などで築いた1死一、三塁からチーム12安打目となる岡本和の中前適時打でようやく1点返し、さらに長野の内野ゴロの間にもう1点返して3点差としたが、その裏に4番手右腕・ケラーが代打・宇草に1号ソロを被弾して再び4点差にされた。

 井上は昨年9月3日のDeNA戦(横浜)で2回もたず7失点KOされて以来となる先発マウンドだったが、4回5安打4失点で降板してプロ3年目に初勝利を挙げた2022年9月23日の中日戦(バンテリンD)以来575日ぶりのプロ2勝目ならず。今季2敗目を喫している。