◇セ・リーグ 巨人2―6広島(2024年4月20日 マツダ)

 巨人は今季最多の12安打を放つも12残塁という拙攻続きで広島に完敗を喫し、1分けを挟んで今季2度目の3連敗。貯金が1に減った。

 大城卓とバッテリーを組み、今季初先発登板となった5年目左腕・井上が初回、打者8人に5安打を集中され、いきなり4失点。その後、2回から4回までは完全投球を披露して4回5安打4失点で降板したが、打線は初回から相次ぐ拙攻に泣いた。

 0―5で迎えた7回にはようやく岡本和の適時打で1点返したが、これがこの試合チーム12安打目。さらに長野の内野ゴロでもう1点加え、27イニングぶり得点で「2」を刻んだが、広島が9安打で6得点した一方で巨人は今季最多の12安打を放ちながら2得点、12残塁という拙攻だった。

 試合後、阿部慎之助監督(45)との主なやりとりは以下の通り。

 ――初回の4失点。

 「投入したのは僕だから」

 ――四球はなかったが…。

 「たら、ればだからね。大いにバッテリーには反省してもらって。それだけだね」

 ――ヒットが出ても得点できない。原因は。

 「なんだろうね。僕が教えてもらいたいぐらいなんだけど。でも、野球って不思議だなと思いながら見てたんだけどね。ヒットをこれだけ打ってもね…だけど今日は2点取れたし、なんかいいキッカケになればいいかなと思って」

 ――昨日より今日、今日より明日。

 「そうだね。明日とにかく勝って戻りたいと思います」

 ――坂本が3安打。

 「1本打ったらこんなものなのかなと思って見ていましたし、これを少しでも継続してもらって、チームにいい影響を及ぼしてほしいと思います」