大相撲の大関・琴ノ若改め琴桜(26)が5日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で夏場所(12日初日、東京・両国国技館)に向け、2日連続で出稽古に訪れた大栄翔と王鵬、同部屋の琴勝峰も含めた3人と計13番を取った。前日は少し右膝を気にして稽古を切り上げていたが、この日は12勝1敗で平幕を圧倒して好調ぶりを示した。

 場所直前に大栄翔らと稽古するのは3場所連続。「来てもらってありがたい。タイプの違う相手とできてよかった」と充実感をにじませ「しっかり仕上げていくだけ」と気持ちを高めた。改名して臨む初めての場所。「変わったんだなと思うけど、特に気にしてはないです」。しこ名は変わっても、変わらぬ気持ちで大関2場所目に臨む。 (前川 晋作)