◇ナ・リーグ ドジャース−ブレーブス(2024年5月5日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、本拠ドジャースタジアムでのブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席でナ・リーグトップに並ぶ2試合連発9号アーチを放った。

 初回、先頭・ベッツが四球を選んで出塁すると、無死一塁から相手先発左腕・フリードの5球目、カーブを完璧に捉え中越え2ランで先制点を奪った。

 前日4日(同5日)の同戦で、出場6試合ぶりの一発となる今季8号を放ち、デーブ・ロバーツ監督(51)の日本生まれのドジャース最多本塁打記録を抜いてトップに立つなど、3安打2打点の活躍を見せ「(本塁打は)甘い球をしっかり振り抜けたので良かったかなと思います。(指揮官超えは)うれしいですし、もっともっと伸ばせるように頑張りたいと思います」とコメントした。

 その言葉通り、一夜明けても大谷のバットは止まらず、快音を炸裂。9号は対戦相手ブレーブス・オズナに並びついにナ・リーグトップに立った。

 NHKのBS放送で解説していたスポーツニッポン評論家でもある伊東勤氏は「すごいという言葉も何回も言っているが、これはお見事ですね」と賛辞を送った。

 打ったのはカーブ。伊東氏は「一つ前の球はおそらくスライダー。きょうの試合で始めて投げたカーブなんですが、見事に打たれましたよね」と話し、さらに「バッテリーもいろんな球種を放り込んで、目先を変えようとしていて、カーブで勝負に行ったんですが、そこで少し高く入ってきたとはいえ、体が開くことなく見事に打ちました」と解説した。

 高めから落ちてくるカーブにも視線が上がらずに、ひきつけて本塁打という見事な一発。同氏は「あの高さから来るカーブは、一瞬体が浮いたりするが、しっかりと我慢できて、ひきつけて打った。しかも、センターに打ったというのが価値があります」と大谷本来のセンターから左方向の打球でもあり、賛辞の言葉が止まらなかった。