◇都市対抗野球大会近畿2次予選1回戦 ミキハウス 11―4 YBSホールディングス(2024年5月21日 大阪シティ信用金庫スタジアム)

 ミキハウスがYBSホールディングスとの1回戦に11―4と快勝し、4年連続5度目となる都市対抗本戦出場へ好発進を決めた。

 11―4の9回には、元巨人で今季から現役復帰した桜井俊貴が都市対抗予選に初登板。2安打を許すも、直球で空振り三振を奪うなど1回無失点で試合を締めた。

 「先頭を出したのは反省材料ではあるけど、初戦のマウンドに立てたことはよかったと思います。直球主体で空振りも取ることができたので、あとは精度を上げていきたい」

 15年ドラフト1位で巨人に入団。通算110試合に登板して22年限りで現役を退き、昨年は巨人のスカウトを務めていた。異例の現役復帰を決断し、最速150キロを計測するなど貴重な戦力となっている。

 救援起用について陣田匡人監督は「調整と言いますか、予選で一度投げさせておきたかった」と説明。今回は救援登板となったものの、今後は先発で起用される可能性が高い。

 本大会出場を決めれば、巨人時代の本拠地である東京ドームでの登板が待っている。「JABAのリーグ戦とは違った雰囲気があった。先は長いが1試合ずつ着実にやっていきたい。(東京ドームで)成長した姿を見せたいという思いが今の練習の向上心につながっている」と出場権獲得を見据えた。

 ◇桜井 俊貴(さくらい・としき)1993年(平5)10月21日生まれ、兵庫県出身の30歳。北須磨では甲子園出場なし。立命大から15年ドラフト1位で巨人入団。プロ初勝利した19年に自己最多8勝を挙げるなど、プロ7年間で通算110試合で13勝12敗、防御率5・18。22年限りで現役を引退し、昨年は巨人スカウト。1メートル81、86キロ。右投げ右打ち。