◇大相撲夏場所10日目(2024年5月21日 東京・両国国技館)

 西前頭筆頭の大栄翔(30=追手風部屋)が王鵬(24=大嶽部屋)を下して7勝目を挙げた。

 激しい押し合いから一度右でいなして横から崩して押し出し。「今日はよかった。自分の相撲を取ることが一番なのでそれを心掛けました」。先手を取って攻め続け、連敗を2で止めた。初対戦だった先場所は、埼玉栄高の後輩にまさかの完敗。場所前には佐渡ケ嶽部屋で何度か手合わせもあり、2度目の対戦できっちり意地を示した。

 3敗を守り、首位の2敗勢を1差追走。好内容で連敗を止めたことで「明日からもこういう相撲を取れたらいいなと思います」と前向きに話した。あす11日目の宇良戦に勝てば2場所ぶりの勝ち越し。まずは三役復帰を確実とさせ、混戦の優勝争いに食らいついていく。