◇パ・リーグ ソフトバンク21−0楽天(2024年5月21日 みずほペイペイ)

 ソフトバンク・今宮が復調の兆しを示すとともに2リーグ制後は初記録となる固め打ちをやってのけた。「2番・遊撃」で3試合ぶりにスタメン復帰すると今季初の3安打、同最多4打点。圧巻は4回の2三塁打だった。

 「1イニングに2打席回ることが少ない中でね、たまたまですが三塁打。疲れました」

 4回は先頭・周東の三塁打に続き、ポンセの外角直球を捉えて右三塁打。1死満塁で再び打席が回り、桜井のツーシームを仕留めて中堅への適時三塁打とした。1イニング2三塁打は1リーグ時代の46年の金田正泰(阪神)、杉浦清(中部日本)以来78年ぶり3人目の記録となった。「なかなかピックアップされることではないですし、名前は出てこないと思いますけど」と謙虚に喜んだ。

 5月は8日の日本ハム戦での内野安打の1安打のみだった。初回は一飛に倒れたが、2回の第2打席で13日ぶりの安打となる右前打を放ち、「ライト前で次(の打席)も打てるかもって感覚が出た」という。22日にも試合は続く。「僕がもっと仕事ができていたら、点は入ってます。打ってないんで疲労なんてないです」と前向いて語った。

 ○…今宮が4回に1イニング2三塁打。1リーグ時代の46年7月25日巨人戦5回の金田正泰(神)、同年9月7日ゴールドスター戦9回の杉浦清(中部日本)に次いで史上3人目のプロ野球タイ記録。パ・リーグ、球団ではともに初めて。なお、2回に柳田、4回には周東も三塁打を放ち、1試合4三塁打は93年8月4日オリックス戦以来31年ぶりの球団タイ記録。1イニング3三塁打以上は、パでは19年6月23日広島戦10回のオリックスの4本以来5度目。